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2006年10月24日 (火)

雨・薪をくべよ

「雨」

雨のおとがきこえる

雨がふっていたのだ

あのおとのようにそっと世のためにはたらいていよう

雨があがるようにしずかに死んでゆこう

「薪をくべよ」

薪(たきぎ)をくべよ
もえはじまった火をけすな
いまがだいじだ
これをもえ切らせてみろ
あとはらくにゆけよう

 今回でひとまず、八木重吉の詩シリーズを閉じさせていただきます。。私としては「ねがい」という詩が自分の終生のテーマのように思えるのですが、巡り合わせで最終回よりも前に登場させてしまいました。

 次の詩を結びとして紹介させていただきます。弱いように見えるときがある詩人のすさまじい強靱さが込められているのを感じます。「葦」を思い起こさせられるようにも思います。

「断章」

わたしは弱い

しかしかならず永遠をおもうてうたう

わたしの死ぬるのちにかがやかぬ詩(うた)なら

いまめのまえでほろびてしまえ

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