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2006年12月14日 (木)

サンタクロースの住む部屋

  今日は、夜になってブログを更新しています。タイトルと直結しないと思いますので、説明を前置きさせていただきます。今日は、本を通して築かれる心の部屋にサンタが住むのだということが書かれている文章ですから比喩ということになりましょか。でも、初めてこのメールをいただいたときから、おりにふれて浮かんでくるすてきな文章なのです。友人に感謝しつつ、紹介させていただきます。

本を通して築かれる心の中の部屋 ーある友人のメールからー
   暉峻淑子さんが2人のお子さんになさった読み聞かせの話を書かせていただきます。ご存じのことと思いますが、暉峻さんは岩波新書『豊かさとはなにか』、『豊かさの条件』福音館書店、『サンタクロースって本当にいるの』の著者でもある経済学者です。現在は、ユーゴの難民支援のためのNGO活動を精力的にされている方、1928年生まれです。

 暉峻さんのモットーは「読書を強制しない」ことです。

 わたしの心に残っていたことは、暉峻家には、いつも子供のための本が選ばれ用意されていたこと。子供に「本を読んで」と言われたら、どんなに忙しくても、やりかけの仕事を放りだしても、当然のことのように本を読み聞かせていらしたことです。
 暉峻さんの膝の上に後ろ向きになって、座って本を見ていた子が遊びだしても、また膝の上に戻ってくることを知っておられるので、ボタン付けなどの仕事をして子供を待たれたようです。

 後半のサンタクロースに関する引用文にも惹かれました。
 松岡享子さんの「サンタクロースの部屋」(こぐま社)のなかのアメリカの児童文学評論誌の引用。

   サンタクロースその人は、いつかその子の心の外へ出ていってしまうだろう。だが、サンタクロースがしめていた心の空間は、その子の中に残る。この空間があるかぎり、人は成長に従って、サンタクロースにかわる新しい住人を、ここに迎えることができる。・・・・のちに、いちばん崇高なものを宿すかもしれぬ心の場所が、実は幼い日にサンタクロースを住まわせることによってつくられるのだ。・・・本当らしく見せかけることによってつくられる本当と、本当だと信じることによって生まれる本当を、子供はそれなりに区別・・・

 上記の松岡さんの文への暉峻さんのコメントの引用。

 子供達は、本を通して、サンタクロースに限らず、いろいろな不
  思議、言葉のもつ深く多面的な意味、そのリズム、目に見えないも
  のを信じる力・・などを心の中に住まわせる部屋(キャパシティ)
  をつくっていくのだ・・・・

  私の技術が未熟で改行がすっきりとしなくてすみません。読書については、現在、かなり多くの学校で読書の時間が位置づけられているそうです。その時間に電話がかかってきても取り継がないというほど徹底している学校もあるとのことです。それはさておき、フィンランドの子の学力が高い要因の一つに、公共図書館の数が多く、内容も充実していることが『フィンランドの子の学力はなぜ高いか』という本に述べられていました。(出版社などは後日、掲載させていただきます。)また、『「新しい人の方(ほう)へ』(大江健三郎著・朝日新聞社刊)にも読書の大切さ、ゆっくりと読む力を身につける方法などが、体験に基づいて丁寧に書かれています。本をあまり読まない子は、サンタの住む部屋を心の中に築くことが困難なことを私も経験的にそうだろうなあ、と思っています。皆さんは、いかがお思いになりますか。

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