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2007年7月24日 (火)

映画「君に読む物語」

 映画「君に読む物語」は、多分、アルツハイマーでしょうか、愛する夫、家族のこと、そして自分がピアノを弾けることなども忘れてしまう女性に、自分は心臓の弱さをかかえている夫自身もその療養施設に住み込んで、若き日の自分たちの出会い、結婚にいたる物語・・・それはアリーというその女性自身がしたためておいたもののようですが・・・を読み聞かせるというストーリーです。

  医学的には効果が望めないと医師にも言われ、子どもたちにも、ぼくたちが交替で母さんを見舞いに来るからと言われながら、「自分に最高の人生をくれた人だから」と、自分たちの歩んできた物語を愛を込めて読み聞かせ続ける夫 ・・・ つかの間、記憶がよみがえり、自分と相手を認識し・・・けれど、また別の人格の世界へと去ってしまう妻。

  若いときの二人が出会い、身分を越えた恋の展開する画面は美しく、それだけに悲しくもあります。

 夫を演ずるジェームズ・ガーナーは、たしか西部劇でワイアット・アープ(だったと思いますが)を演じていたこともある俳優で、そういうことからも人はやがて老いるのだということを感じさせられました。

  話は変わりますが、ある修道女がアルツハイマーになり、「これ以上進行するとイエス様のことを忘れてしまうのではないか・・・そのことだけが心配・・・」と不安がっていたそうです。

 でも、あるときから彼女は、晴れ晴れとした表情を見せるようになりました。彼女は、こう言ったそうです。「今は、何の心配事もありません。だって、私が忘れても、イエス様は決して私のことを忘れないで愛してくださっていることに気がついたのですから。」

  私たち、一人一人を愛してくださっている神様の存在・・・何と大きな恵みであることでしょう。いえ、述べ方が逆になっているようです。神様の存在がまずあって、私たちがあるのですね。

 今日も、よき一日を歩むことができますように。

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コメント

 ある種、究極のテーマを描いた作品と思われますが、医学的に言いますと、アルツハイマーは脳が断片的に死滅していく病気であるため、その部分の記憶や感情、判断力は無くなってしまいます。
 私の祖母がこの病気で亡くなっており、その厳しさは経験済みです。学校から帰ると、祖母がいなくなっており、自転車で探し回ると、ずいぶん離れた所まで歩いていっており、私を見つけ「あんた誰やったね?」と不思議そうな顔で言ったことを、はっきり思い出せます。
 人間病気には勝てません。本人には何も責任は無いのです。この病気は周囲の人間が、いかに病人の人生を尊重してあげることができるか、ということが問題の本質だと考えております。全てを忘れても、周囲の人々が、思いやりのある態度でのぞめば、本人も人生の終末を満足して過ごせると思っています。

投稿: 小島 | 2007年7月24日 (火) 11時06分

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