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2007年9月25日 (火)

あるピアニストの疑問

  最近読んでいる本には、ピアノの練習に関するものが多いのですが、心に響くことばはピアノだけでなくいろいろな世界への広がりをもっているように思います。

 「重要なのはテクニックの練習よりも、むしろ練習のテクニックだ。」リスト

 「よい演奏というものは、力よりもしなやかさにかかっている。」クープラン

 などです。今日のタイトルにしたあるピアニストの疑問というのは、「鍵盤上の獅子王」と呼ばれたバックハウスによるものです。

 「一番難しい曲はどれですか、と問う人は多いが、一番美しい曲はどれですかと問う人はいないのはなぜだろう。」

  疑問の形をとっていますが、きっと彼には答えが分かっていたのだろうと思います。

 体操競技でウルトラCなどという級も難度・・・難しさに対して付けられたものであって、美しさに対してのものではありません。

 フィギュア・スケートも、「四回転ジャンプ」などと難しさへの指向が働いています。

 やかんのデザインなどでは、シンプルさと美しさを兼ね備えるということがありますからスポーツや芸術の世界でも難度と美しさはきっとどれほどかの関連はあるのでしょう。

 でも、プロの審査員はいざしらず、少なくともわたしの目にはフィギュアスケートの回転ジャンプの回数は目に止まらないのです。

  難度の高いものでなく、技術的には難しくないけれど美しく弾くのは生き方を整えなければ難しいという曲、あるいは弾くことを通して弾き手自身の心が美しく磨かれるような曲・・・そういう曲が名曲として讃えられるような人間社会の熟成を、と考えを誘われました。

  獅子王バックハウスさん、あなたはどうお考えになっていたのでしょうか。

  さて、今日もよき歩みを記す一日となりますように。

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コメント

 現役時代その強打の秘訣を聞かれても、何も答えなかった落合氏は、報道陣には見えないところで、日々猛練習をしていました。それは、誰に言われたわけでもなく、ただ自分の納得する成果を上げるために、試合の後、夜の12時を回っても続けられていたそうです。
 一人で猛練習しているらしい、という噂は広がりますが、何をどうやっているかは誰もわかりませんでした。
 正月に山ごもりをしている落合氏を尋ねた新聞記者が、温泉地に保養している彼を見て、「さすがの落合さんも冬には野球はできませんね。」と言った所、「オレは年中野球をしている。冬は頭の中で野球をしている。」と言ったそうです。
 この山篭りには、長島一茂や清原も弟子入りしたことがあるらしいのですが、あまりの練習量に3日持たなかったらしいです。

投稿: 小島 | 2007年9月25日 (火) 07時58分

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