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2008年2月18日 (月)

学力

 新しい学習指導要領の案が2月15日に示されました。3月16日まで、文部科学省は内容についての意見を公募するとのことですので、ご意見がある方はどうぞ。

 といっても、なかなか、全体を把握して意見を述べるのは難しいですよね。

 昨日、乙武洋匡さんのことを書かせていただきましたが、同じ、杉並区で義務教育・東京初の民間人校長として勤務しておられる藤原博さんは、中学校の入学式でこんなあいさつをされたことがあるそうです。

 「テレビをつけっぱなしにして3時間以上も見せている家庭のお子さんの学力は、本校では保証しかねます」

 ・・・この方がこう話されたことは、ビートたけしのお兄さん、北野 大さん著の 教育のプロが語る「できる子どもは」環境で決まる (ダイヤモンドシャ 2005年8月19日第一刷発行)に書かれています。北野さんと藤原さんがこの本で対談しているのですね。

 当時、子どもたちは一日2時間15分から2時間半テレビを見ているという統計がありました。年間で800時間を越える・・・これにテレビゲームなどを加えると1000時間を越える子がいることが明らかだったようです。

 現在の指導要領での中学校の総授業時間数は、980時間(1時間の授業は実際には50分です)、新しい指導要領の案では少し増えて1015時間となる予定です。

 他のことについての調査でも、日本の子どもたちの家庭学習時間は、平均するとたいへん少なく、読書時間、家事手伝いの時間も少ないことが明らかになっています。

 日本の子どもの学力の低さ ・・・ それは、多くの場合、テレビをたくさん見て、家庭学習や読書をあまりしないという生活のあり方からきている ・・・ つまり、勉強をあまりしないから成績がよくないとみるのは、乱暴でしょうか。  100メートル走の記録は、懸命に走っている時に計るから意味があるのであって、わき見したり、とちゅうで寝そべったりして何分かかったというのを計るとしたら、その記録には、がっかりして落ち込むほどの意味はあるでしょうか。

 ですから、学校のことだけでなく、日本の子どもの生活のあり方を総体的に見て、そして手段を講ずることが必要だと思うのですけれど、皆様、いかがお考えでしょうか。

 私は、日本の子の学力低下ということを、以上に述べたことから深刻には考えていません。勉強時間の少ない割に ・・・ そして国際的なテストを受けるメンバーを成績がよくなるように絞り込んだりしないわりには、なかなかのものだと思っています。

 ただし、塾などに通わせる親の経済力が、そのまま子どもの学力差につながることのないように、大きな目で全体の枠組みを整えることを大人が考え、「勝ち組」「負け組」などという経済優先のことば、考え方を氾濫させない見識を培うことが大切だと思います。

 今、政府が「早寝 早起き 朝ご飯」というキャンペーンを展開していますね。確かに朝、ご飯をしっかりと食べて登校すると集中力も、学ぶエネルギーもわいてくるので、効果があります。

 問題は、朝、子どもに朝食を食べさせて送り出せる態勢にない家庭・・・深夜、早朝まで働かざるを得ない親の生活をどう政府が援助するか、というところにもあると思うのです。

 意見を文部科学省に送るのか、とおたずねですか ・・・ そうですね、もう少し期日までに練り上げてみたいと思います。

 今日も、よき日となりますように。

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