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2008年4月 7日 (月)

「天下布武」

 斎藤道三の娘婿であった織田信長は、それまで井之口と呼ばれていたところを「岐阜」と命名するとともに、「天下布武」(てんかふぶ)の号令を発しました。

 詳しくは私の手に余りますが、今日書かせていただくのはその「天下布武」ということばから名を取った「布武」(ふぶ)という和食のお店におかれている白いグランドピアノのことです。

 象牙の鍵盤、細密な彫刻が施されているこのピアノは、オーストラリアのベーゼンドルファーというメーカーの製品で、この仕様のものは世界に数台しかないのだそうです。

 その名品を「布武」のオーナーは、来店者に開放しておられるのです。「特に、音楽を勉強している子どもたちに弾いてもらい、感性を磨くきっかけになればうれしい」とのことで、すてきな志が伝わってまいります。森田眞次郎さんというこのオーナーご自身はハーモニカなどを演奏される方で、音楽が流れるまちづくりに力を入れ、「布武」でも年に数回の音楽会を開いておられるそうです。

 写真なども入れてご紹介したいのですが、実は、私自身、まだそのピアノとの対面を楽しみにしているところで、まだ会っていないのです。

 本当は、そのピアノに会ってから書くのがいいのですが、この待つ間も楽しみなので、その楽しみを皆様とも分かち合いたかったのです。

 待つといっても、その店の営業時間に訪れれば弾かせていただけるようなのですが、それほどの名品との出会いには、それなりの心の準備をしてから出かけるのが礼儀のような気がしています。

 ウイーンフィルとピアニストが協演するときは、ウイーンを代表する音色(ウインナトーン)のこのベーゼンドルファーが用いられるのが通例だそうです。アルプス山麓で育つフィフィテという貴重な樹木を響盤というピアノの大事なところに用いていることもあって、1828年の創業以来生産台数は4万数千台・・・これは、スタインウエイの十分の一、ヤマハの百分の一の生産量だそうです。

 武力をもって世を制するのでなく、文化をもって世界に貢献する ・・・ 宮城谷昌光という作家がある著書で「正しいことが必ず力をもつ、文化とはそういうことだ」と書いています。信長の「天下布武」にちなんだお店の「文化貢献」 ・・・ 何だか、いい話だとお思いになりませんか。

 えっ、いつ、そのピアノに会いに行くのかとお尋ねですか。 ・・・ 何年も前から、いつか弾けるようになりたいなと思い、ほとんどあきらめていた曲に向かい始めました。その曲がある程度形になり始めたら・・・それを手土産に  と思っています。

 今日もよき日となりますように。

 

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