« 美しい季節 | トップページ | リストという人 »

2008年6月16日 (月)

♪「夏は来ぬ」

♪「夏は来ぬ」 佐々木信綱作詞・小山作之助作曲 は5番まであります。

卯の花の、匂う垣根に
時鳥(ほととぎす)早も来鳴きて
忍音
(しのびね)もらす、夏は来ぬ

さみだれの そそぐ山田に
早乙女
(さおとめ)が 裳裾(もすそ)ぬらして
玉苗
(たまなえ)植うる 夏は来ぬ

橘の薫るのきばの
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌
(いさ)むる、夏は来ぬ

(おうち)ちる 川べの宿の
(かど)遠く  水鶏(くいな)声して
夕月すずしき 夏は来ぬ

五月
(さつき)やみ、蛍飛びかい
水鶏
(くいな)鳴き、卯の花咲きて
早苗
(さなえ)植えわたす、夏は来ぬ

 この4番の 
「楝(おうち)」という花の写真を友人が送ってくれましたので、お裾分けさせていただきます。

 かわいらしい花が大きな木に咲くのだそうです。実際に足を運んで見に行った友人はその様子を次のように伝えてくれました。

0011   「亭々とそびえるような大樹に小さな薄紫の花がびっしりと咲いているのです。まるで薄紫の雲をまとっているようでとてもきれいでした。」

 私も機会があったら、歌詞や俳句、短歌などに登場する植物を実際に目にすることを心がけたいと思います。 情景を深く味わうためにも、「言葉」という葉を、根無し草にしないためにも大切なことだと改めて教えていただきましたから。

 それに、なんと言っても、懸命に生きて咲きいでた花々の命にふれると、心にその美しさが流れてくる幸せな時間をもつことができますから。 ・・・ 花より団子 の傾向が強い私でさえもそうですから、皆様は、なおのこと。

 今日も、よき日となりますように。

|

« 美しい季節 | トップページ | リストという人 »

コメント

 「夏は来ぬ」は懐かしい歌です。高校時代の古典の先生が、必ずこの歌を歌われて、完了の助動詞「ぬ」と打ち消しの助動詞「ぬ」のちがいを教えてくださいました。活用はたしか「な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね」で、もちろん終止形になります。打ち消しの「ぬ」は「来(こ)ぬ」を挙げられ、引用された歌は「宵待草」で、♪待てど暮らせど来ぬ人を宵待草に…と歌われました。おかげで、文語文法の助動詞の活用型と活用形は全部暗記しています。声に出したり、歌で覚えたりするのは効果的です。もっとも、今の高校生に、「宵待草」はもちろん、「夏は来ぬ」の歌は馴染みはないと思います。昔、唱歌や演歌の歌詞で古典の文法を教えましたが、今はそれも困難なようです。それにしても、歌や朗詠や音読・暗誦はいいですね。本校の子どもたちも早口言葉や詩・名文・和歌などをそろえて音読しています。
 「水鶏」という表現も言い得て妙ですね。地域の公民館活動で土曜日の夜に行われたホタル観察会に、子どもたちと参加しました。その時の田んぼの様子が思い浮かびました。ちなみに公民館長さんは国語科OBのA先生です。
 それでは、また。 kou.

投稿: kou . | 2008年6月16日 (月) 03時07分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ♪「夏は来ぬ」:

« 美しい季節 | トップページ | リストという人 »