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2008年7月21日 (月)

文化とは

 宮城谷昌光という作家がいます。『太公望』『楽毅』『子産』『晏子』など、中国の歴史に名をとどめている人物に新しい光を当てて描いている方です。『三国志』は6巻まで出版されていますが、まだまだ何巻も続く大作になりそうです。

 今まで出版された宮城谷さんの本は、ほとんど読んでいますが、一冊の本の中に印象に残る文が必ずいくつかあって語りかけてきます。

 余談ですが、この作家自身が自作から選び出した文章を書き記した本もあります。ところが、私の心の琴線にふれた文がこの本にはあまり出てこないという現象が見られます。

 だから人間はおもしろいというのか、私のセンスが遠く及んでいないのか ・・・ まあ、深く考えないことにいたします。

 そうした印象に残っている宮城谷作品の中の一文が「正しいことが必ず力をもつ、これを文化という」です。

 どの本に載っていたのか、引用は正確か・・・それもはっきりしないのですが、心に響いたのです。

 「正しいことが必ず力をもつ、これを文化という」 ・・・ うーん、その通りだ、そうでなくてはいけない 本当の文化を誇りを持ってうちたて、それを守るこの世の中にしたい ・・・そういう思いが強くわき上がりました。

 最近のニュースの一つに教員の採用試験、登用試験に関わる不祥事があります。人間は、頭では正しくないことをきらい、口では公平を唱えるけれど、自分に有利に働く不公平には弱いという解説が語られるなどしています。

 教育の道に長く生きてきた身としては、怒りも悲しみも大きいです。

 どんな顔をして、子どもたちに正義・公平・正直を語り、教えればよいのかと考えると、ことばを失ってしまいそうになります。

 けれど、この世の中のどこかが土砂降りであっても地上がすべて大雨ではありません。また、今、土砂降りの地方においても、雲の上には太陽が輝いています。そして、地上には、歯を食いしばって子どもの前に立ち、教育への信頼を取り戻そうと踏ん張っている教師たち、それを支えている人たちがいます。

 浮き足立つことなく、大地をしっかりと踏みしめて、それぞれの道を信念を持って歩んでいきましょう。 本当の文化が根を張り、育つ  その日のために。

 今日もよい日となりますように。

 

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