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2008年7月29日 (火)

『音楽力』

 『音楽力』は、日野原重明医師と音楽評論家、湯川れい子さんの共著です。 (海竜社 平成16年10月22日第一刷発行)

 音楽と人の健康などについて豊かな内容に満ちています。断片的になって申し訳ありませんが、いくつかを列挙させていただきます。

 落ち込んでいる人に明るくなってもらおうと元気な音楽をむりやりに聞かせるのは逆効果を生みがち。まずは、心の状態と同質の音楽を聞いてもらう・・・「同質の原理」の一例

 「もし、言葉を使うことだけで、人と人との心がコミュニケートできるならば、音楽などはなかったし、音楽が生まれる必要もなかったでしょう」 ・・・アメリカで、ミュージックセラピーの紅葉を最初に提唱したガストンという音楽教師の言葉

 日野原医師が子育てについて、感性豊かな人間を育てると同時に、勇気ある人間を育てることが大切だと思っておられること。その根拠の一つとして、与謝野晶子が十一回出産し、そのうち二回は双子だったこと、乳母などの世話にならず、自分の手でその子どもたちを育てたこと、与謝野晶子が自著の中で「私は勇気のある子どもに育てた」」と書いていることを紹介。

 母親の声は四百ヘルツ前後であり、これは赤ちゃんの心身の安定にほどよい周波数であること。

 などなどです。言葉を発しなくなって2年経つ人が、好きだった曲をかけてアプローチしたら、曲に合わせて歌詞が出てきて、看護師さんにあいさつの声をかけることができるようになったことなども書かれています。

 日野原医師は、音楽療法士の資格を国で認定し、医療行為として音楽療法を位置づけ、保険から音楽療法士に治療の対価が支払われるようになるよう議員立法で法の整備をすることを働きかけているそうです。現在96歳ですが、本当にお元気ですね。ピアノもショパンの英雄ポロネーズなどを弾ける腕前のようです。

 その日野原医師より30数年若いのですから、私も元気に見習わせていただきたいと思います。

 それでは、今日もよい日となりますように。

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