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2008年9月 3日 (水)

音楽療法の講座 その14

 この講座も、夏休みがあったのですが、いよいよ後半の部が開講しました。

 9月2日は「児童の音楽療法 1 概論」でした。

 中身の濃い講義の中で、音楽療法士に求められること として次の三つを挙げられました。

◇ 基本的な信頼関係を築くこと ・・・ そのために、対象児の背景、思いを確実に把握すること。 

◇洞察力 ・・・ 個人特有の行動、反応を敏感にとらえる目を磨く

◇直感力 ・・・ 対象児からのメッセージをとらえ、適切に意志を受けとめる

 この三番目について、自分はどうかと考えたのですが、私の場合、事前に立てたプログラムを進めるだけにやっとの状態に陥り、相手からのメッセージをとらえることは多分できない確率が高いだろうと思います。

  以前読んだ本に、重度の障害のある方たちを訪問して精一杯やったけれど、何も反応を感じられなくて落ち込んで帰ろうとした人のことが書かれていました。 ・・・ ところが、意気消沈して帰ろうとした人のところへ、普段、その重度の障害のかたたちをお世話し、多くの時間を共に過ごしている介護者たちが、興奮してお礼を伝えに来たのだそうです。

 「あの子が音楽に合わせて体をゆすっていました。初めてのことです」

「車椅子を、あまり動かない足や手で叩いてリズムをとっていました」

「小さな声で歌いながら、指先で床に振動を伝えていました」

 などなど。  それを聞いて、落ち込んでいた音楽関係の訪問者は涙をこらえられなかったそうです。

 私も、敏感に相手からのメッセージをとらえることのできる人へと成長したいと思います。障害をもっている人からのメッセージを的確にとらえるには、五感と共に、心をしなやかに研ぎ澄ませることが特に必要だと感じています。

 このほかに 「子どもがやりたいことと、できることとは違う」 それで、

やりたい気持ちをたいせつにして、できる活動へと導く」

 また、タンバリンをたたこうとするけれどたたけない子にどうしたらたたけるようになるかを工夫する行動療法的な側面、そうしたことを通して、自己と周りを受け入れ、より人間らしくいきいきと楽しんで歩めるようにはぐくむ自己実現的な側面を音楽療法が備えていること

 などなどを学ばせていただきました。

 今日も、よい日となりますように。

 

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コメント

 「学ばない人は~先生と呼ばれる資格がない」とどなたかが仰っていました。音楽療法の講義に学ばれる先生は、やはり先生と呼ばれるにふさわしい方です。
 運動会の練習が始まりました。運動会だからこそできる指導と運動会だかrこそすべき配慮を先生方にお願いしています。10月の歌舞伎に向けて練習…いや、お稽古が始まりました。私の役は、頼りない捕り方の親分の役で、本校の子どもたち5人がその子分役です。

※ 夏休みが終わり、運動会、そして地域の伝統の一つ、歌舞伎に出演される日に向けて、元気に歩んでおられることを喜んでおります。剣道、居合いで鍛えられた体、声は歌舞伎においても、多くの方を魅了することと思います。どうぞ、健康で、学校の子どもたち、職員、地域の方々とお歩みください。私も壊れない程度に老骨をむち打たずに励みます。ムーミンパパより

投稿: kou. | 2008年9月 3日 (水) 00時54分

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