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2008年10月10日 (金)

「脳の話」 その3

 『国家の品格』、『日本人の矜持』、『祖国とは国語』などの著書がある藤原正彦さんは、数学者です。この方に文部科学大臣になってほしいと齋藤孝さんは書いておられます。

 さて、その藤原正彦さんの次の文章を紹介したいと思っていましたら、日本人のノーベル賞受賞者が今年は一挙に四人も・・・とのニュースが飛び込んできました。ご存じの通り、物理学賞3人(南部陽一郎さん・小林誠さん・益川敏英さん)、そして化学賞1人(下村脩さん)です。

    ◇   □   ○   ☆   ※   ☆   ○   □   ◇

 藤原正彦さんの文章から

「日本人は独創性に乏しい」というのは、日本人に自信をなくさせ、悲観的にさせて、能力を封じ込めようとする欧米諸国の陰謀に過ぎませんから、それを鵜呑みにしてはいけません。

・・・日本人の独創性を生み出してきたものは、圧倒的に美しい自然 

 植生が豊かで、特に明治期に来た外国人は口をそろえて日本の美しさを絶賛していた 

 日本は世界でもとりわけ美しい自然にめぐまれていたから、万葉集や源氏物語、奥の細道といった世界一の文学を生み、数学、理論物理などでも卓越した業績を生み出してきたんです。

 偉大な数学者、岡潔先生は「野に咲く一輪のスミレを美しいと思う心が数学だ」と語られました。

 美的感受性 ・・・ これは一番大事な力です。

 私は、高校生などに講演する時に必ずいうのは、偏差値や知能指数が高いというだけで学者になってはいけない、感動する力、美的感性が高いと思った人こそ学者を目指すべきだ、そうでないと必ず挫折します、と話しているんです。

  ◇   □   ○   ☆   ※   ☆   ○   □   ◇

 かいつまんで藤原正彦さんのお考えを紹介させていただきました。

 上のような文章に共感を覚えていましたら、今回のノーベル賞のニュースです。

 生まれた国に誇りを持ち、それゆえに国籍の違う人たちのそれぞれの国とその文化にも敬意を払い、自らが美しい自然を、美しいものを感受し、愛でながら生き生きと歩む ・・・ そういう大人が自信を持って子どもたちをはぐくむ ・・・ そうありたい、そうあらねばならないと思います。

 大人が生き生きとしていないで、未来に夢を抱いて歩む子どもを育てることなど、出来ない相談ではないでしょうか。

 今日もよい日となりますように。 

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