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2008年10月11日 (土)

「脳の話」 その4

 『文藝春秋』2008年5月号 の特集「脳力革命」に執筆された四人の方の文章から、私が読み取ったことを紹介させていただいてきたこのシリーズ、今日がひとまずの区切りとなります。

 神山潤さん(東京北社会保険病院副院長)の見出しは「国民よ、脳のためにもっと眠れ」ーひらめきも学力も生産性も睡眠で決まるー です。 かいつまんで内容をご紹介いたします。

  人間は寝て食べて初めて活動できる動物

  脳にある生体時計からの命令で自律神経、体温、睡眠ー覚醒、各種のホルモンなど、おおよそ一日の周期で変化するさまざまな生理現象がある

【例】 体温は明け方最低になり、午後から夕方にかけて最高になる

 ヒトは午後2時と午前4時には眠くなるもの

 いちばん目が覚めているのが午前10時から12時、次に夕食前 ごろ

 生体時計の一日は24.5時間ほど ・・・ 地球時間の24時間に合わせるようにリセットする因子が、特に朝の光(自然光)を浴びると効果的に働く。夜ふかしをすると朝寝坊につながり、生体時計と地球時間がずれ、時差ぼけの状態になりやすい

 朝の光を浴びると、セロトニンというホルモンが分泌しやすくなる。セロトニンは脳の発育を促し、心を穏やかにする神経伝達物質。この濃度が薄くなると、動物は攻撃性が強くなったり、社会性がなくなったり、孤立したりすることが分かっている。ヒトの場合は精神が不安定になり、「キレる」症状をこのことで説明しようとしている学者もいる。

 統計によると、日本の子どもは世界一夜ふかし ・・・福岡教育大の研究によると、小学校高学年の成績上位群の5割は午後9時半前に床についており、下位群はその時間に床に就いているのは2割。また、午後10時半以降に床につく子の中に成績上位群の児童はいなかった。

 ドイツのリューベック大学の研究グループは、眠りが「ひらめき」を増すこと・・・眠りが新しい記憶の表象を再構築することで情報の把握を導き、ひらめきに満ちた行動を促すという実験結果を報告している

 とデータも挙げて述べた後で、神山さんは、

◇ 午前中しっかりと目が覚めているような生活習慣を工夫すること

◇ 朝食をしっかり食べること

◇ リズミカルな筋肉運動は脳の働きをよくする ・・・中年期に運動していないと、運動している人に比べて3.85倍もアルツハイマー病になりやすいというデータがある

○ 子どもたちを早く寝かすと共に、日本人全体が「15分早起き、45分早寝」で、せめてもう30分は多く眠るようにお勧めします

と文を結んでおられます。

 いかがでしょうか。私はとても説得力を感じました。 もともと、寝ることと食べることは大好きですし ・・・ 

 味覚の秋、スポーツの秋 ・・・ 昼間を充実させて、秋の夜長をよく眠る   そんな生活がよいようですね。

 今日もよい日となりますように。

 明日は日曜日、できましたらキリスト教会の礼拝にお出かけください。

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