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2009年1月26日 (月)

ヴェルディの奥さん

 ヴェルディは、「リゴレット」や「椿姫」などの歌劇を世に送り出しただけでなく、今から100年以上も前に年老いた音楽家たちのために憩いの家を建てるなど、大きな貢献をした音楽家です。

 その彼を支えたのが、つらい時期の彼を支え、後に彼の妻となったジュゼッピーナ・ストレッポーニという歌手でした。

 長男を急な病で亡くし、それを悲しんだ妻も亡くなってしまったヴェルディは、そんな悲しい時期に喜劇の作曲を依頼され、苦しみの中で完成したオペラは大失敗 ・・・もう決して何も書くまいと決心したヴェルディを励ましたのが、スカラ座という大劇場のプリマドンナだったジュゼッピーナ。

 完成した「ナブッコ」という歌劇は大ヒット・・・そのヒットは、ジュゼッピーナが演ずるヒロインのドラマティックな歌唱に支えられていました。強い声の要求されるこのアビガイッレという役を見事に果たし続けた彼女は、すべての公演が終わったとき、のどをつぶしてしまっていて、まもなくステージを去らねばならなくなっていたそうです。

 その後も献身的にヴェルディを支え続けた彼女は、44歳の時に合法的な結婚ができたとのこと。ヴェルディは周囲に請われて国会議員になる一方、「マクベス」「運命の力」「アイーダ」などの歌劇を作曲しました。

 今日の冒頭にご紹介した老音楽家たちのための「憩いの家」を建てたヴェルディに「この家はあなたの最高傑作ね」と語り、そして彼女自身もつつましく暮らしてためたかなりの金額を、遺言であることに基金として捧げたそうです。

 彼女の死後、永久に毎年、50組の貧しい家族のためにその基金の利息を遣って欲しい・・・  

 すばらしい人生を歩んだヴェルディとその夫人は、「憩いの家」の礼拝堂に仲良くねむっているそうです。

 『五線譜の薔薇』 (萩谷由喜子 著 ショパン社 2002年6月10日 第一刷発行)に書かれていたことをご紹介いたしました。 

 今日の私たちの歩みも、人生のすてきな1ページとなりますように。

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