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2009年1月19日 (月)

♪「愛の讃歌」のエディット・ピアフ」

 『五線譜の薔薇』ー音楽史を彩る女性たちー  には、12人の女性のことが書かれています。

 その一人が、第二次世界大戦後最大の現実派シャンソン歌手といわれているエディット・ピアフです。

 彼女の章を読んでいて、飛行機事故、自動車事故が何回も出てくるのに驚きました。

 飛行機事故で亡くなったのは、ピアフの恋人でボクシングのミドル級の元世界チャンピオン、マルセル・セルダン。彼は、ファイトマネーをこっそりはたいて失明寸前の幼友達や幼児結核センターの子どもたちに援助の手をさしのべていた優しい心の持ち主だったそうです。

 ニューヨーク公演に出かけていたピアフは、後から船で来ることになっていたセルダンに早く会いたくて「船なんて遅すぎるわ。飛行機で来て!」と電話をかけ、結果的に、このひとことがセルダンが飛行機事故で亡くなる原因ともなった ・・・ そう感じたピアフは大きな悲しみに沈みました。

 そのセルダンの死を悼んでピアフが書いた詩に彼女の親友、マルグリット・モノーが作曲したのが♪「愛の讃歌」なのだそうです。

 イヴ・モンタンやアズナブールを応援して世に出したピアフ(これは、芸名で、雀という意味があるそうです) ・・・ 彼女自身がその後2度、自動車事故に遇い、それはモルヒネの中毒で苦しむ原因ともなりました。

 その後も作曲家ジョルジュ・ムスタキの車に同乗中に交通事故、さらに画家ダグラス・デイヴィスの車に乗っているときにも事故にあったそうです。

 ピアフは、奇跡のカムバックを遂げたものの、デイヴィスは車での事故の2年後に、今度は飛行機事故に遇って亡くなったそうです。

 いろいろな不幸に遇いながらも、体重33キロと小柄だった彼女は大きな感動を与えつつ、「わたしは何も後悔しない」とのことばを遺して47歳と10か月で亡くなりました。

 その7年後に、彼女の死後も彼女の遺した巨額の借金を返済し続けていたサラポという夫(21歳年下の歌手だったそうです)は不慮の自動車事故で天国に旅立ったそうです。

 何ということかと思わないでもありませんが、私たちは事故の数を数えるのはやめて、彼女の遺した歌、その歌声に耳を傾けることにいたしましょう。

 ♪「あなたの燃える手で あたしを抱きしめて  ただふたりだけで 生きていたいの

   ただ命の限り あたしは愛したい  命の限りに あなたを愛したい ・・・ 」

   日本語訳詩  岩谷時子    

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