「はい、どうぞ」「ありがとう」
小学一年生の国語の授業を見せていただく機会がありました。
特製の原稿用紙を列の前から後ろへ渡す場面があったのですけれど、感心したのは、前の席の子が「はい、どうぞ」と渡し、後ろの子が「ありがとう」と言いながら受け取っていたことです。
原稿用紙は、三色あって、それが順に配られたのですが、その度にきちんと「はい、どうぞ」「ありがとう」が繰り返されるのです。
大人だと、2回目、3回目は無口になりそうです。あるいは、1回目からむすっとして受け渡す人もいそうです。
ことばの教育は、心の教育と重なり合うところが多いですから、この子どもたちのやりとりにはとても感心しました。
家庭で、「お母さん、今日のお味噌汁、特においしいよ、ありがとう」 「あれ、そうかね、いいこと言ってくれるね。うれしいよ」というような会話がなされるのは、あたたかいですよね。
「釣った魚には餌はやらねいんだ」 などと粋がっていないで、自然な会話がキャッチボールのようにやりとりされるよう、(不十分かも、という自覚がある人は)今日からでも努めてみましょう。
よき日となりますように。
| 固定リンク
コメント