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2009年2月27日 (金)

『聖書にて聖書を』

 国語教育の先達に、大村はまさんという方がおられます。

 その大村はまさんが『大村はま国語教室』全15巻・別巻1を筑摩書房から刊行されたとき、波多野完治という文章心理学の大家とやりとりした手紙が22年ぶりに出てきたのだそうです。

 その往復書簡を野地潤家さん・橋本暢夫さんが編集して『22年目の返信』(小学館 2004年11月10日初版第一刷発行)という本が世に出たとのことです。

 その『22年目の返信』のなかで大村はまさんの実践「本にて本を読む」という単元が話題になり、そこに大村はまさんがこんなことを書かれていたのです。

  ◇   □    ○    ☆    ※   ☆    ○    □    ◇

 「本にて本を読む」という私の単元の起源はわりあい古く、幼年期を過ごしたクリスチャン・ホームの家庭になったかもしれません。

 クリスチャンであった父が『聖書にて聖書を』という本を著したのです。 ・・・ 父の独創ではなくバイブルの世界そのものに、そういう伝統があるのです。引照付き聖書と申しまして聖書の言葉で聖書の理解を手引きしている、そこを重ねて読んでみると、なるほどと分かる。そのほうが本当の註釈だと思います。

  ◇   □    ○    ☆    ※   ☆    ○    □    ◇

  この『聖書にて聖書を』は小さな本で、すでに大村はまさんの手元にはないそうですけれど、私は、クリスチャンホームに大村はまさんが育ち、幼児洗礼も受けておられたことをこの本で初めて知り、そしてとても嬉しく思いました。

 大村はまさんは、「子どもが親や教師に厳しくされて、涙を流すことがあってもよい。いよいよ一人で生きて行かなくてならなくなったとき、どうすればよいのかも分からなくて途方に暮れて泣くことのないように」という意味のことを語り、それを実践にも貫いた方です。

 その厳しく、あたたかい教育愛の世界を改めて学びたく思っております。

 今日も、よい日となりますように。

 

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