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2009年11月 3日 (火)

『福祉の仕事がしたい』という本

 『福祉の仕事がしたい』 平野隆彰著・ミネルヴァ書房 

 MINERVA21世紀福祉ライブラリー14   2003年5月20日 初版第一冊発行

Ca390016  「何か福祉の仕事をしたい」という人が具体的にどんな仕事があるのかを考えるために大変参考になる本だと思います。

 この著者には、『夢子がおばあちゃんになるとき』という中学三年生になる女の子を主人公として、誰にも訪れる老いをテーマに書いた本があるそうです。 その本では、夢子さんが福祉の道に進もうと漠然と考えているところで終わっているとのことです。

  ヘレンケラーと親交のあった岩橋武夫という人のこと、シャープ電機の創業者、早川徳次さんが福祉事業にずいぶん力を入れたかたであったこと ・・・ シャープペンシルは、この方の発明であること・・・ ねむの木学園の理事長、宮城まり子さん、奈良市の音楽療法推進室長 荒井敦子さん、そしてスクールカウンセラー、青年海外協力隊の方々などの生き方、願いなどが具体的に記されています。

 結びの章には 「これ位は知っておきたい福祉分野の基礎知識」があり、関係する法律・制度の変動も激しい今の時代ですが、基礎知識ですから、役に立つと思います。

 ヘレン・ケラーが最初に来日したのは1937年4月15日 ・・・ 4月16日には新宿御苑での観桜会に招かれ、昭和天皇・皇后と握手を交わし、満開の桜に触れた感想をこう語り、人々を感動させたそうです。

 「桜はまるで、春の海に浮かぶ泡のようですね。おそよせる波が波を呼ぶ形に似ていました。枝から枝へ、さらに枝へと、まるで潮のようでした。」

 二回目の来日は、ヘレンケラーが68歳になった1948年8月、歓迎してこんな歌が歌われたそうです。

 ヘレンケラーの歌「幸福の青い鳥」(吉田敬文・作詞)

 青い小鳥が飛んできた  遠い国からはるばると 日本の空へ この窓へ

 海を渡って飛んできた  ヘレン・ケラーのおばさまは  いつも小鳥といっしょです

 このように歓迎されたヘレン・ケラーは次のようにスピーチして敗戦後の日本人の心を癒し、勇気づけたそうです。

「日本の夜明けが、いま、みなさまのうえに、かがやきはじめました。わたしの願いは、あなたがもっておられるランプの明かりを、今少しかかげてほしいということです。ほんの少しランプを高くかかげて、目の見えない人たちの行く手を照らしてください」(『光はやみより』)

 福祉の仕事について考えを深めたいと思い、読み始めたこの本ですが、福祉の仕事は、一方通行ではなく、双方向のパイプの中を温かい光に包まれた愛が通い合うときに人間としての生き方が深め合われるのだということを、多くの方の生き方を通して学ばせていただいている思いがしています。

 今日もよい日となりますように。

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