« マドレーヌ・マルローさん 95歳の現役ピアニスト | トップページ | ♪「冬のソナタ」 »

2009年12月 2日 (水)

ラジオからのプロのアドバイス

 通勤途上、NHKのFMを聴いていましたら ・・・ 月曜朝は前の週の再放送らしいのですが、「気ままにクラシック」という番組を放送していました。

 幸田浩子さんというソプラノ歌手が、送られてきた歌唱のテープを聞いて、温かく、そして今後のためにアドバイスをしていました。 (幸田弘子さんという朗読の名手と一文字違いなのですね。)

 そのことばが、印象に残りました。

◇ メロディのフレーズが持っている波を、自分の個性でよいので歌で表現する。

◇ 歌詞のことばがもっている色を聞く人に伝えるように意識する。

 次の方の歌については、

◇ 歌う直前に慌ててブレスしないで、どんな声で歌うのかを描いてブレスする。

 これを聞いて、『声の力 歌・語り・子ども』 河合隼雄・阪田寛夫・谷川俊太郎・池田直 樹 著 岩波書店 2002年4月22日 第一刷発行 の一節を思い出しました。

 「息から始まる声の表情」ということを、声楽家の池田直樹さんが、語っているのです。師のハンス・ホッターがワーグナーのマイスタージンガーの中にある「何とニワトコの花の香りが甘く漂っていることか」を歌って聴かせてくれたとき、その歌を歌う前にホッターが息を吸ったのを見て感動したのだそうです。

 「歌う前のその瞬間、本当にホッターがニワトコの花の香りを嗅いだように見えたんです。・・・ 怒る歌を歌うときは必ずその前に怒る息が入って歌う。笑うときは笑う息が入って歌い出す。悲しいときには悲しい息が入って、その悲しい歌が始まる。白い息を吸って、声が出た瞬間から表情が始まるのではないというのを知ったのは、ホッターのそのレッスンのときです。それはもうほんとに衝撃的でした。」

 うーん、芸術の、そしてプロの深みはなんとすごいのでしょう。

 そうした世界を垣間見せてもらえる素人の楽しみも、これまた、なかなかに楽しいものですね。

 今日も、よい日となりますように。

|

« マドレーヌ・マルローさん 95歳の現役ピアニスト | トップページ | ♪「冬のソナタ」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ラジオからのプロのアドバイス:

« マドレーヌ・マルローさん 95歳の現役ピアニスト | トップページ | ♪「冬のソナタ」 »