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2010年3月22日 (月)

コバケンとその仲間たち スペシャル2010

 3月20日、土曜日午後に放送されたこの番組は、音楽がどんなに人の心と人と心とを感動を通して結んでくれるかということを実に丁寧に、そしてダイナミックに教えてくれました。

 小林研一郎さんは、その情熱的な指揮ぶりから「炎のコバケン」と呼ばれる指揮者です。

 プロの演奏家、アマチュアの音楽家、障害をもつ楽器奏者が応募してある期間練習を共にしてコンサートに臨むのです。

 技術的な壁、コミュニケーションの難しさ、より納得のいく音楽を創りあげようとする妥協のない厳しさ ・・・  コンサートは長い過程の上に見事に大輪の花を咲かせました。

 プログラムの一つ「誰も寝てはならぬ」でテノール歌手のパートをソロで吹いたのは、弱視が次第に進んで、大学四年生で全盲となった女性トロンボーンニストでした。全盲になってから、目立たぬよう、人の迷惑にならぬようにという思いを基本に生きるようになっていた彼女は、盲導犬をパートナーに得てから積極性が出てきてこの企画に参加しました。

  その彼女に指揮者は「ソリストとして自分の存在を主張する音を出して」と要求します。それは正に全盲になって以来、形成されてきた彼女の生き方の殻を破ることでした。コンサート当日、ステージ中央に歩んで懸命に演奏した彼女の足元には盲導犬ナンシーが静かに寄り添っていました。

   見事に演奏を終えた彼女の笑顔の何と美しかったことでしょう。

 音楽を通して感動を共にする ・・・ 今まで以上にこういう時間を多く持てる人生にできたらいいな、と心から思いました。

 コバケンさんを支えていた奥さん、小林桜子(こばやし ようこ)さんの適切なタイミングでの適切な働き、目配りも印象に残りました。

 こういう人たちと今という時を生きていられるのはすばらしいなとも思いました。

 なお、このコンサートの全プログラムは、5月29日にNHKハイビジョンで放送されるそうで、辻井伸行さんの演奏したラフマニノフのピアノ協奏曲第三楽章、チャイコフスキーの「序曲1812年」、シベリウスの「フィンランディア」、ヴェルディの「アイーダ」などがプログラムだったようです。

 今日も、よい日となりますように。

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