『あなたを生かすことば』 2
この本は八章からなっています。その最初が「おのが日を数えることを」という章です。
この章に、日野原重明医師のことばが出てきます。その箇所は、このように書かれています。
日野原先生は内科医として、すでに六千人の方の死に立ち会ってきたそうです。そしてつくづく思うことは、死はその人が考えているより必ず早く来るということだとお話しになったのです。人間の思いより早く来る人生の終わり、時はいつも人間にとって足りないものなのです。
どきっとしますね。日野原先生のことばの後に。この書ではさらにこんなことも書かれていました。
中世の修道僧たちは、朝起きると memento mori (汝の死を覚えよ)とあいさつしたそうです。それは死を恐れて、警戒して生きよということではなく、いつか必ず死が訪れる限界のある弱い存在であるにもかかわらず、今日この日を生かされていることを感謝して、今日一日を精一杯生きようと励まし合ったのです。
これも、どきっとするあいさつのことばですが、絶望ではなく、生かされている喜び、感謝のあいさつなのですね。
この本の著者がスコットランドの古い聖堂が再建されたところを訪れたときその入り口にこう書かれていたのを忘れることが出来ず、いつも励まされているそうです。
「今日という日は、あなたの残された人生の第一日である」
今日は、あなたの残りの人生の初めの日 ・・・
引用が多く、読んでいただきにくかったかも知れませんがお許しください。
舌足らずながら、この本を早めにご紹介したく思ったのです。
あなたの残りの人生のスタートである今日という日が、よい日となりますように。 (牧師である兄上、よい本をお貸しいただき、ありがとうございます。)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント