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2010年4月 1日 (木)

「ほめることの大事」 宮城谷昌光

 昨日ふれた『春秋の色』(宮城谷昌光)に「ほめることの大事」という2ページの文章があります。

 宮城谷さんは、長いあいだ小さな塾をひらいていたことがあり、子どもの教育について、ずいぶん悩んだことがあったのだそうです。

 心に残った章ですので、後半を紹介させていただきます。

 人は、尊敬したり好きであったりする人から、良いことをいわれると、それにむくいようとする気がはたらく。もっといえば、その人を喜ばせようとする。逆に、そういう人から批判されたりすると、ショックが大きい。したがって、親が子どもを批判することは、子どもの性格を最大に破壊する行為であるともいわれる。批判についての弊害は、家庭内の問題だけにおわらず、組織の内部においてもあてはまり、つまり、批判社会では人材は育たないというところにいきつく。

 人をけなすより、人をほめることが、いかにむずかしく力が要ることか。それをわかる人はすくないが、実行する人はなおさらすくない。

 新しい年度の最初の日 ・・・ 今年度も母校である大学の教育学部で教育の道を志す若人たちと歩むことができる幸せと責任を日々感じつつ、歩んでまいりたいと思います。

 皆様にも、よき日、そしてよき年度となりますように。

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コメント

たいへん耳の痛いお話です。
私自身、あまり褒められて育ったという経験がないせいか、褒めるということに照れがあるのです。
それと人の欠点ばかりに目がいってしまうということもあります。
バイオリンの練習が進んだり止まったりしていた長女ですが、なんとかまた毎日練習できるようになりました。
つい音程のズレを指摘したくなるのですが、もう少し音楽の楽しさを感じさせたくて、今はひたすら我慢しています。

※ ムーミンパパより

  コメント、ありがとうございます。謙遜していらっしゃいますが、きっと、おりにふれてお子さんのことを感心し、ほめておられることと思います。

 ベートーヴェンや宮沢賢治もあまり父親にほめられたことがなかったようですが立派に育っていますから、ケースバイケースという面もありましょう。

 宮沢賢治の場合、父親より先に病気で亡くなるのですが、その前日に「今日のおまえの態度は立派だ」と父親が語ったら、後で家族に「お父さんにほめられたものな」ととても嬉しそうに語ったと書かれていた文を読んだことがあります。

  百点の方向からばかり見ていると、不足のところがきになってしまいますから、ゼロの方向からも見るようにすると、何も出来なかったのに、こんなことも出来るようになってきたと喜ぶことが出来る、というお話も聞いたことがあります。

  一曲仕上がったら、それは親子のすてきな財産だと思います。 きっとたくさんの宝を手にしてこられたことでしょう。これからをさらに楽しみにしながらお歩みくださいますように。
  

投稿: レモングラス | 2010年4月 1日 (木) 15時51分

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