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2010年6月 4日 (金)

教師をめざす若者たち

 7月下旬に教員採用試験が行われるので、このところ、大学では採用試験の面接練習をしています。

 私も少し、変化をつけようと、今年バージョンの質問を考えてみました。

 「教育費を守るために、あなたが仕分け人に対して話すひとことをどうぞ」

 ・・・ 一瞬戸惑ったようでしたが、こんな答えが返ってきました。

「教育は、短いスパンでの成果を期待して行われるものではないので、性急に結果を求めることなく、削減しないでむしろ増額してください」

 うーむ、なかなか頼もしいではありませんか。

 ふと思い出したのが、ある町の予算編成における町長さんのことばです。

 こどもたちの自己表現の力が弱い姿を見て、町長さんは、表現力を育てる一助として、さりとて決して過信もしないで学校へのパソコンの導入を考えられました。

 現在よりはるかに高価で、設備投資もずいぶん高額になるパソコンを導入することになり、その町の学校では、「○○台、購入をお願いします」と、かなり検討した上で予算会議に臨みました。

 台数と設備費を前に、しばし沈思黙考された町長さんは、何と「かけがえのないこどもたちの将来のためです。遠慮しないで、台数を倍にしなさい」とおっしゃったのです。

 役場のリーダー全員が、「この町の人口の一割以上は小中学生だ。町の予算の一割以上を注いで当然だ」という構えだったのです。

 役場にカラーコピー機を購入することになったとき(これも当時はたいへん高価でした)、町長さんは、小学校に常置し、役場の職員が使わせてもらいに学校へ行きなさい」と言われ、実際にそのようになりました。

 米百俵の精神に通ずる見事な見識ではないでしょうか。こどもたちの為にどうすべきかをまず考えてくださる町でした。

 こういう志の高い大人たちが、今の時代にはなおのこと必要だと思います。

 今日も、理念を高く掲げて歩むよき一日となりますように。

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