読書感想文教室
ある町の図書館で開催された読書感想文教室の講師に招かれて、行ってまいりました。1年生から6年生までの児童20人、引率・付き添いのお母さん方が13人でした。
おいしい料理は、よい材料を手に入れることから、読書感想文も、よい本に出会う努力をすることから始めましょう
食べ物の話といえば、本も、出来るだけ好き嫌いをしないで読むといいですね
などなど ・・・
書くときには、机の上を広くし、鉛筆の持ち方や前屈みにならない姿勢で、高学年の子は辞書を用意して ・・・ 書き始めたら集中し、すぐに冷蔵庫に詰めたい飲み物をとりに行ったりしないで根気よく
などなど ・・・
やがて、既に本を選んでいた子、図書館めぐりをして本を選んできた子が書き始めました。相談を受けつつ、その選ばれた本を手にとって読んでみますと ・・・ おお、こんないい本があるのかと、感動して見入る本のオン・パレードでした。
つぶらな瞳をまっすぐにこちらに向けて「ありがとうございました」とはっきり言って帰って行く子たち
うーむ、夏休みの課題を、この場で仕上げて、という雰囲気をただよわせている親子もおられたのですが、そういう願いにどれだけ応えることができたかどうかは分かりませんが、私には今思い返しても至福のときでした。
ありがとうございました。
世の中には、すてきな本がたくさんあること、特に子どもたちのためにすてきな本が出版されていること そのことをたいへん嬉しく思いました。
今日も、よい日となりますように。
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コメント
読書感想文の七不思議といいますか、昔からこの課題が夏休みの子供たちの悩みの種となっていることは周知の通り、中には巻末の終わりに、を先に読んで、適当に書けばいいなどというとんでもない助言がまかり通っていることは残念な限りです。
率直に言って、何を評価の基準としているのかがはっきりせず、粗筋を書けばいいのか?などど言うものもおり、確かにそれも当人が感動した部分であるのだから、それも広い意味で感想と言うのかもしれない、などど思ったりするのですが、簡単ではありません。
理想としては、主題に関して共感したり、持論を展開できるというレベルが本当に読んでいるということなんでしょうけど、そうだとすると小学生でも高学年の課題となるのではないでしょうか?
まずきちんと読ませるのが先で、表現はその後と考えますと、これを苦手とする生徒が多い理由も当然と言う感じがするわけです。
※ ムーミンパパより
コメントをありがとうございます。
おっしゃるように、まず本を読むことが大前提になりますね。そして、読書の速度は、幼いときからの読書経験に大きく左右され、個人差も大きいので、夏休みなどの長期の期間の課題になりやすいのだと思います。
本の世界に浸る喜びは奥の深いものです。それだけに、根気よく本と向き合えるといいのですが、それが苦手な子には、読書感想文は苦しい課題となりがち。
テレビなどは向こうから働きかけてきて、見ながら寝てしまっているその間にもドラマは先へ進んでいますが、本を読みながら寝てしまうと、あら不思議・・・と申しますか、目が覚めても一ページも進んでいないということになります。
それだけ、自分が積極的に入り込んでいく努力が必要となるわけですが、まさにそのことが知的な体力を鍛えてくれることにもなるのですね。
昨日の読書感想文書き方教室が、本を読む喜びを知る子どもを育てることに少しでも貢献できていたら嬉しく思います。
うーん、そういうことも含めて、よき夏休みとなりますように。
投稿: 小島 | 2010年7月30日 (金) 21時14分