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2010年7月12日 (月)

「、」の大切さ

 小学校の国語の授業を見せていただく機会があるのですが、その中の一つに「、」(読点)を打つ学習がありました。

 近松門左衛門が「、」を台本に打っているとき、ちょうど来合わせた珠数屋の主人が「そんなもの、わざわざ打たなくても、大丈夫でしょう」と言ったとかで、しばらくして、近松門左衛門がこのような数珠の注文書を送ったというエピソードがあります。

 「 二重(ふたえ)にしてくびに掛ける数珠を作ってほしい」

 皆さんには、もう、この文に近松門左衛門が仕掛けた罠がお分かりですね。

 数珠屋の主人は、一つの意味にしかとらなかったとしたら、「、」の大切さが身にしみてよく分かったことでしょう。

 ところで、下呂の小学校に赴任していたある寒い冬の朝、わが家ではこんなことがありました。

 なかなか寝床を離れようとしない子どもたちを起こすために、毛布を引っ張りました。

 子どもたちは、言いました。「お父さん、毛布とらないで」

 そして、次の瞬間、小学生だった彼らは、何かひらめいて、こう言ったのです。

 「お父さん、もうふとらないで」 ・・・ さて、どこに「、」を打ったか,お分かりですか。 ・・・ そう、そうなんです。

 失礼な子どもたち、もちろん、更に力を入れて、毛布を引っぱがしてやりましたよ。ええ。

 これが例文となってテレビに登場しているのを見かけたのは、それから数年後だったように思います。どこの家庭でも生まれる可能性を持っている文だったのですね。

 何か、面白い例文をおもちでしたら、コメントをお寄せくださればさいわいです。

 今日も、よい日となりますように。

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