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2010年8月24日 (火)

『聞き上手は一日にしてならず』

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 『聞き上手は一日にしてならず』

 永江 朗 著 新潮文庫 

平成20年 5月1日 発行

  この表紙にあるプロの聞き手10人と対談して、聞き上手の秘訣を洗い出した労作です。 

 テレビの「徹子の部屋」は、ひとりで司会するトーク番組としては世界最長 だそうです。事前にゲストと打ち合わせしてきたディレクターたちと金曜日に黒柳さんは打ち合わせ・・・一週間に五人のゲストが登場するのですが、ユニセフの仕事もあるので、一週間に六本を月曜、火曜に撮影するのだそうです。

 このゲストひとりについてひとりのディレクターがしっかりと打ち合わせてきたのを黒柳さんは金曜日に順に聴きながら6人のディレクターと打ち合わせるのに休憩時間などを入れて9時間ほどかけるのだそうです。

 このうちあわせで手書きのメモ用紙が、ゲストひとりについて12枚になるとのこと。このうちあわせの他に、ゲストが作家など著作のある人ならば、少なくとも三冊は読んで番組の収録に向かう徹子さん。

 すごいですね。 目次からエッセンスを

 黒柳徹子さん 「人には必ず話がある。人には必ず聞きたいことがある。

 田原総一朗さん 「人が本当に言いたいこと、本音、これをいかに引き出すか」

 河合隼雄さん ・・・「聞くことに始まって、聞くことに終わる」

ベテラン刑事さん ・・・ 「下手な聞き方をしていると、いつまでたっても重要な証言は出てきません」

刑事さん(今後の活動に支障が出るといけないので、名前が記されていません)の話を少し ・・・

 カツ丼 ・・・ これを出すと、利益供与になる。裁判で「カツ丼を食べたかったからその証言をしました」といわれると、自白の信用性がなくなる。実際そういう判例もある。タバコも同じ。

 聞きこみ捜査での質問例

 「変なの見ませんでしたか」  「変なの見ませんよ」 ・・・こういう聞き方は駄目。

 「この時間に誰かに会いませんでしたか」 「お向かいの人が急いで向こうのほうに行った」

  しょっちゅう会っている人は、その人にとっては「変な人ではない」わけで。

 読んでいて、思わず「うーむ」と思いました。

 相手の立場、相手の目線でということは、頭で分かっているつもりでも実際にはそう簡単ではないことを教えられる場面が多くある本です。

 口は一つだが、耳は二つある ・・・ 話す倍は聞きなさいということだ、と何かで読んだことがあります。心がけたいと思います。

 今日も、よい日となりますように。

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