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2010年8月17日 (火)

『ムーミン谷の彗星』

0004 『ムーミン谷の彗星』

 トーベ・ヤンソン 作

 下村隆一 訳

 講談社 

1990年6月23日第一刷発行

2005年5月20日 三十刷発行

 ムーミン童話全集は8巻まであるのですが、その最初に書かれたのが『ムーミン谷の彗星』だとのこと。

 『彗星追跡』という、この本の原話が出版されたのが1946年とのこと・・・ (私が生まれたのがこの年です、いえ、別に自慢しているわけではありませぬ) 

 2009年にテレビのアニメでこのお話は放映されましたので、内容については省略させていただきます。

 後書きに、トーベ・ヤンソンさんの「日本の読者の皆さんへ」という文章が掲載されています。

 その文章の結びのところを紹介させていただきます。

  親愛なる日本の読者のみなさん、フィンランドにあるムーミン谷は、たぶん、あなたが思っているほどあなたのところからへだたってはいないのです。とくに、わたしたちのようにおたがいの国のおとぎ話を読みあっていて、お話がほんとうのことだと信じる者どうしにとってはね。

 そして、ムーミン谷の仲間の物語について、このように書かれています。

 わたしの子ども時代にほんとうにあった楽しいことから題材を得ています。

 わたしは平和な家族をえがいてきました。

 だれもが、うちあけたいと思わなければ、それぞれの秘密を胸に秘めていられます。

 ・・・ ひとことでいえば、だれもがおたがいを、気のとがめるような気分にさせないのです。そしてそのことから得られる自由は、たいせつなことです。

 ・・・ どんなにばかげて見えたとしてもあいての面目を失わせてはいけないという、他人に対する責任もともなっていました。

 家族のみんなは、しばしばまぬけなことをしますが、でも、そのあとで力を合わせてものごとを解決しようと努力するのです。

 ヤンソンさんは、1914年、ヘルシンキで生まれ、お父さんは彫刻家、お母さんは画家だったそうです。

 小さいときから絵が好きで、高等学校のときからスウェーデンのストックホルムの美術学校に留学したとのこと。小さいときは、学校で答えを知っているはずの人(教師)がわざわざ質問してくるのがとても不思議に思える少女だったそうです。

 さて、このシリーズの最後の二冊『ムーミンパパ海へ行く』と『ムーミン谷の十一月』をヤンソンさんは大人向けに書いたのだそうですが、「不思議なことに、この二冊は子どもたちにとって、お気に入りの作品のようです」とヤンソンさん自身が語る受けとめられ方をしているそうです。

 ここまできますと、ムーミンパパのシルエットというタイトルでブログを書かせていただいている私としては、読破するしかありません。楽しく読み続けます。

 今日も、よい日となりますように。 教員試験の二次試験に臨む学生の皆さん、どうか、健康で、育ててきた力を発揮してください。 ベストの自分を出せますように。

 

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