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2010年10月18日 (月)

絵をかくムーミンママ

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  ムーミン童話集全8巻と別巻などを一通り読みました。

 発見 ・・・左の挿絵は、ムーミンママが絵をかいているところです。

 この挿絵のあるところの本文を少しご紹介させてください。

 ・・・ ムーミンママは、かべいっぱいに花をかきはじめました。思い切って大きな花でした。筆は大きいし、ペンキがかべ土によくしみこんで、くっきりとすきとおって見えました。

 まあ、きれい! この仕事はたきぎをひくよりも、何百倍もおもしろかったのです。かべの上には、つぎからつぎへと花があらわれてきました。ばら・せんじゅぎく・さんしきすみれ・しゃくやく・・・・・・。

 ムーミンママ自身、こんなにうまくかけるとは、思ってもいませんでしたから、ひどくおどろいてしまいました。ゆかの近くには、風になびく長いみどりの草をかきました。上には太陽をかこうと思ったのですが、あいにくと、黄色いペンキがありませんでした。

 みんなが昼食に帰ってきたときには、ムーミンママはまだ台所の火もつけていませんでした。箱の上に立って、みどりの目をした小さな茶色のはちをかいていたところでした。

 「ママ。」とムーミントロールはさけびました。

 「どう、うまいでしょ?」

ムーミンママは、はちの二つの目をかきおえて、満足そうにききました。 ・・・・・・

  ムーミン童話全集第七巻『ムーミンパパ海へ行く』 トーベ・ヤンソン原作・小野寺百合子 訳  講談社 1990年第一刷発行

 この書の題は「ムーミンパパ海へ行く」ですが、実はムーミン一家全員がパパに率いられて島へ行き、生活するのです。

 その島で、パパが釣ってくる魚を塩漬けにし、流木などをたきぎにし・・・といそしんでいたムーミンママが絵をかき始めたのです。

 その絵は、だんだんとムーミン谷に似てきます。

 それはさておき、ムーミンママが絵をかく ・・・それも本人が驚くほどに上手に ということに読者としての私も驚いてしまいました。  どの人にも、まだまだ本人の気づいてない可能性や才能があり、それがいつ花を開かせるかわからない ・・・そんなことを思いました。

  このことも含めて、いろいろ発見の楽しめるシリーズでした。 まだお読みになっていなくて関心を覚えた方は、どうぞ。

 本日もよい日となりますように。

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