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2010年11月17日 (水)

山を見ながら鹿を追う

 ピアノを練習していて、どの小節かに難しいところがあるとそこで曲が止まってしばしたたずんでしまうのが私です。

 そういう箇所が多いと、(まだ、自分はこの曲に挑戦するレベルに至っていないのだ)とその曲の練習を棚上げしてしまいます。 ・・・ おお、なんと棚に上がったままになっている曲の多いことでしょう。

 いつの日か、その棚からぼた餅になって登場してくれれば嬉しいのですが・・・それは無理というものです。

 ただ、そういうことで、音楽そのものと疎遠になってしまわないようにと自分に言い聞かせています。

 「鹿を追う漁師、山を見ず」とか「木を見て森を見ず」ということばをご存じだと思います。

 幸い、今の季節は、山全体の紅葉に目と心を惹かれるのですが、そうした見方をピアノを弾くときにも、あるいは弾けないときにも応用して、思ったように動かない指だけを見るのでなく、広く深い音楽の世界にまなざしと心を馳せていたいと思います。

  あこがれを抱いて、ピアノを弾くときも、あるいはなかなか牽けないときも、まなざしは自分の指先だけでなく音楽全体を視野に入れている ・・・ そんな歩み方が自分のものになったら、なんとこの世は豊かになることでしょう。

 ある曲をつまりつまり、練習しながら、そんなことを思いました。

 今日も、小さくても大きな世界につながる一歩を踏み出すことができますように。たとえ、ごみを一つ拾っても、世界はそのごみ一つ分、確実に美しくなっているのです。

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