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2010年12月 4日 (土)

映画 「私の頭の中の消しゴム」

 映画「私の頭の中の消しゴム」(韓国版)をDVDで観ました。

 この映画をご覧になった方が、「ゆるすとは、心の中の部屋を一つ空けること」という言葉が出てくるのだけど、どういうことだろう、と尋ねてくださったのが私がこの映画を観ることになった動機です。

  映画を観られた方が、観ていない私に尋ねてくださるというのは、光栄なようで、無理な注文のようで ・・・ 戸惑いましたが、まあ、映画を観る機会を与えてくださったのだからと。

 この映画を観られた方もおられるかと思いますが、20代の女性が結婚してそれほど経たないのにアルツハイマーになり、夫の建築家のことも定かには分からなくなっていくのですね。

  この女性がまだ独身だったときに職場の上司と不倫の関係に陥ったときに、彼女の父親が彼女をゆるしてくれるときに語ったのが「ゆるすとは、心の中の部屋を一つ空けること」ということばです。

 そして、夫となった建築家が、自分を生んだ母親をどうしてもゆるせないという場面で彼女がこの言葉を夫に語るのです。

 結局、夫は築いた資産を手放し、さらに大きな借金をして、収監されていた自分の母親をゆるし、助けます。

 アルツハイマーは、無情にも確実に進行していきます。 ・・・ 気になる方はこの映画をごらんくださいますように。  (無責任で、すみません。)

 さて、「ゆるすとは、心の中の部屋を一つ空けること」 ・・・ 質問してくださった方にどのようにお話ししたらいいのでしょうね。

 相手への怒り、憎しみでいっぱいになった心には、相手をゆるす気持ちが入る余地がありません。試験勉強でかっかとしているとき、風にあたったり、ティータイムを組み入れたりすると、難問がすっと解けたりします(いえ、あまり解けた経験がないのですけれど)

 そのようなことを言っているのでしょうか。

 あるいは、相手への憎しみでいっぱいになっている自分自身を、ちょっと距離を置いたところをもうけて客観視せよといっているのでしょうか。

 まるっきり的(まと)はずれではないと思うのですが、「ピンポーン 大正解です」という手応えも感じられません。

 10月6日のこのブログで紹介させていただいた八木重吉の詩を、質問してくださった方にお贈りすることにしようかと思っています。 

わたしもわるいから

ひとをゆるすのではなかった

なにのゆえでもない

ただゆるせばいい

  許しうるものを許す

  それだけならどこに神の力が要るか

  人間に許しがたきを許す

  そこから先きは神のためだと知らぬか

 どうでしょうか ・・・ どこか、今回の答えとしては違うかもしれませんけれど、心に残る詩ではあります。。

 不確かな答えを大事にするよりも、鮮明な問いを持ち続けるほうが大事なこともあります。 

 おお、私が好きな作家、蒲郡出身の宮城谷昌光さんの作品中の人物がこんな言葉を語っていたのを思い出しました。こういう言葉です。

 「人に聞くから分からなくなる。自分に問え」

 今日も、すてきな日となりますように。

 明日は日曜日、キリスト教会の礼拝にお出かけください。私が通っている教会では、子どもクリスマスを計画しています。熱心に練習しおられるお母さん方のすてきなゴスペル、そして心を込めて準備された手作りお菓子のプレゼントもあるのですよ。

 お近くのキリスト教会でも、きっとそんな機会が設けられていることと思います。

 日曜日はキリスト教会へ  そしてクリスマスには、特に教会へ どうぞ!!

 

 

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コメント

この映画は私たち夫婦も拝見しました。心に残りますね。八木重吉さんのことばも深いですね。赦しているようで赦していない自分がいるような気がします。
愛され赦されていないと、赦す事の深さがわからないようにも思います。素敵なブログをありがとうございました。

※ ムーミンパパより

  コメントありがとうございます。この映画を見て質問してくださった方に「なるほど」と言っていただけるかどうかは自信がありません。(家内は八木重吉の詩だけでいいのではないかとも言っていましたが、まあ、せっかく書いたのならどうぞ)という感じでした。

  シューベルトではありませんが、未完成でもエイヤッと掲示するところにも、人生そのものがそういうところがありましょうからブログのよさ、寛大さがあるということにして、歩み続けることにいたします。

 そういう意味からも、ありがたいコメントでした。

投稿: rommy | 2010年12月 4日 (土) 23時28分

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