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2011年1月27日 (木)

『小さい牛追い』 『牛追いの冬』

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 『小さい牛追い』そして『牛追いの冬』はノルウェーのマリー・ハムズンの書いた家族の物語です。

 もともとは、「ノルウェーの農場」という、一冊で春夏秋冬にわたって書かれた本だそうです.

 それが、春と夏を描いた『小さい牛追い』、秋と冬の生活を描いた『牛追いの冬』の二冊に分けて1950年と1951年にあいついで岩波少年文庫として出版されたとのこと。

 このことは、後書きに中川李枝子さん(『ぐりとぐら』シリーズの作者)が書いておられます。中川さんは、中学3年生のときにこの本たちを読んだのだそうです。

  最初に発行されたときは、今日の写真のような表紙ではなく、美しいアイヌの刺し子模様のかっちりしたワインレッドの表紙だったと書かれており、私もそういう表紙のときに読んだのでした。

 作者、マリー・ハムズンの夫は1920年にノーベル文学賞を受けたクヌート・ハムズンという人だそうです。

 この本が、ピアニスト舘野泉さんを北欧に惹きつけたことは先日書かせていただきました。私の知人には、『赤毛のアン』を読んで、大人になったらカナダに行こうと決心した方があり、実際にカナダに出かけてホームステイさせていただいた家族に誘われて教会に行き、やがてクリスチャンになった方がいます。

 一冊の本との出会いは決して小さなことではありませんね。

 さて、私も何十年ぶりかでこの本を読み返しているのですが、とても楽しく読めるのに驚いています。訳者の石井桃子さんの功績も大きいと思います。子どもの心がとても生き生きと描かれていることがこの本の大きな魅力の一つだと思います。少しも古びていないと感じました。

 たとえば、小さな男の子がとてもえらそうに、何かをうしろにかくしながら、やってきて、叫ぶのです。

「さあ、ぼく、クリスマス・プレゼントのハーモニカ持ってるかどうか、あててごらん。」

 あはは、あなたなら、どう答えますか?

 もし、まだ読んでおられませんでしたら、そして気が向いたら、どうぞお読みください。ただし、舘野原泉さんのように北欧に住むことになっても、私の責任じゃありませんからね。

 おお、そういえば、ムーミン一家もフィンランドにいるのでしたね。

 娘さんをスエーデンの人に嫁がせた尊敬する先輩もいます。私も、いつの日か、北欧まで出かけることになるかもしれません。 いえ、やっぱり家でのんびりと本を読んでいるほうが私には似合っていますけれど、ひょっとしたら・・・。

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  さて今日もすてきな本にめぐりあえるよき日となりますように。

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