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2011年2月 9日 (水)

『音楽家の身体メンテナンスBOOK』

0004 『音楽家の身体メンテナンスBOOK』

春秋社 2008年12月25日 

     初版第一冊発行

  テラッサ芸術医学生理学学院という、音楽家、ダンサー、歌手、俳優に特化した医療を提供するところにお勤めの方、とロンドンのキルドホール音楽演劇学校というところにお勤めの方との共著です。

 訳者の 中村ひろ子さんは、1959年生まれのかたで、ピアニストの中村紘子さんではありません。

  椅子、譜面台の位置や高さ、照明の在り方、目を大切にするには楽譜の質もとても重要 などのことも含め、とても丁寧に書かれています。 暖房の入った部屋の湿度は40%から60%が望ましく、夏は40から50%などと具体的な数字が挙げられています。

 ちょっとショックだったのが、耳のところです。 なんと、「プロの音楽家の半分近くが、聞こえに問題があることが明らかになっている。さらに、バンドで弾いていた学生の場合、聞こえに問題を抱えている者が一般学生に比べて2倍以上いる。」と書かれているのです。

 考えてみますと、普通の場合以上に耳を酷使する可能性があるのが音楽に携わる人たちですよね。 私には、盲点を指摘された思いになりました。これは、うかつなことではありましたが・・・。

 対策としては、 

1.もっとソフトに演奏する(いつでも実行できることではないが、まず考えるべきことだ。)

2.演奏時間を短くする (実際的ではないけれど・・・)

3.「静かな休憩」を組み込む 耳の受けたダメージを回復させるよう、心がける。

4.ダメージをもたらすおそれがある音源から離れる

5.大きな音を出す奏者の配置を考える

6.演奏する場所に合わせた曲目を選ぶ

7.遮音板(アクリル樹脂製のスクリーン)を置く

8.会場の音響を改善する

9.演奏家用の耳栓を使う

 などが挙げられています。

 そういえば、シューマンは、ピアニストになろうと考えた年齢がちょっと後だったので、焦るあまり猛練習をして指を痛めて断念した、というような例があります。 エアロビクスのインストラクターが過重な運動を続けて体を痛めている例もあるようです。

 日常生活の中で、体を健康に保つにはバランスが必要なのですね。私も気を付けたいと思います。

 今日も、いろいろなことにバランスをとって歩むよい日となりますように。

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