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2011年2月10日 (木)

医師 鎌田 實 さん

 医師 鎌田 實(みのる)さんのことをご存じの方は多いと思います。諏訪中央病院の名誉院長 1948年生まれだそうです。36年間、命を支えるあたたかな医療がしたいと歩んでこられたかたです。

 この方の「言葉で治療する」という文章が、光村図書という教科書会社の『国語教育相談室』中学校no.63の巻頭エッセイとして掲載されていました。

 以下、その中から抜粋して内容を紹介させていただきます。連続3回になる予定です。

 第1回 ある乳がんの女性 ・・・ 荒れている高校の教師だったようです。

 ◇  ○  ☆  ※  ☆  ○  ◇

 生徒たちの前で、何度か「命の授業」をし、最後の授業は臨終の病床に生徒たちを集めてのものだったそうです。

 「来てくれて、ありがとう。私をよく見て」 最後の力を振り絞って、声は小さいけれど、はっきりした口調で彼女は語った。

 「人が死ぬということは、歩けなくなり、ご飯が食べられなくなり、お水が飲めなくなること。当たり前のことが一つずつできなくなることなの。あなたたちはそれが全部できるでしょ。今のうちにやりたいことを精一杯やって、悔いのない人生を歩んでください」

「人生にとっていちばん大切なものは、お金じゃない.自分をさらけ出せる友だちがいることよ。今いなくてもいい、人に優しくしていたら必ず、そういう人にめぐり合うのよ」

 それから30分後、この女性は眠りにつき、そのまま旅立っていった。彼女の命をかけた授業は終わった。生徒たちは彼女から大切なものをしっかりと受け止めた。荒れた学校の空気は、変わっていった。

 彼女にとっても、最後に自分の生き方を言葉にすることで、自分の人生を総括することができたのではないか。それを真剣に生徒たちが受け止めてくれた。お互いに幸せな一瞬だったように思う。言葉の力は大きいと思う。

   ◇   ○   ☆   ※   ☆   ○   ◇

 息も絶え絶えの病床で、しかし心を込めて語った言葉 ・・・ 心から発した言葉は相手の心に達するのですね。 感銘を覚えます

 今日も、心からの言葉を交わし合うことのできる日となりますように。

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