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2011年3月11日 (金)

『思ったことを 思い通りに書く技術 文章を知的におもしろく』

Toyamasan

  『思ったことを 思い通りに書く技術 文章を知的におもしろく』 

外山滋比古 著 青春出版社 

 1990年9月25日 第一刷 発行

  外山さんは、大正12年生まれで、東京文理科大学卒業。 お茶の水大学名誉教授・昭和女子大学教授。 ・・・ この本は、ワープロで文章を書く人が増え始めたころに書かれています。

 長い間読むことなく、本棚においてあったのですが、せめて走り読みでもして本棚をすっきりさせようと手に取ってみたら、さすがに書名に偽りなしで、なかなかおもしろく読めました。

 おもしろいと感じたところを、紹介させていただきます。

◇ 「朝飯前の文がいちばんうまい」

  若いときはともかく、すこし年をとってくると、夜書くより朝がよいのが自然にわかってくる。体の疲れがとれていて頭も働く。集中した仕事に適していて当たり前である。

 夜型は体力のあるうちのことだ。いわゆる年寄りになったら、なにごとにも〝朝飯前〟が一番で、文章を書くのも例外ではない。

 例として、菊池寛、漱石、フランスの詩人ポール・ヴァレリー、イギリスの小説家ヴァージニア・ウルフが、朝の内に執筆していたと書かれています。

 ※ なお、読み返して校正するのは午後がいいそうです。

◇ 文の長さ・テンポ

 外山さんは、ある文学者がこういう一般論を述べたのを聞いたことがあるそうです。

 文章も生理的リズムと無関係ではない。太った人は息の短い一センテンスの語数のすくない文章を書き、ゆっくり呼吸するやせた人はえんえんと続く長い文章を書きがちだ。

 外山さんいわく、この人はでっぷりと太っていて、短くてすぐれた文章を書いたから、身をもって自説の裏付けをしたことになり、説得力があった。

 もっとも、大多数の人はとくに肥満でもなければ、やせてもいない。そういう普通の人はどうなるのかわからない・・・とのことです。

◇ 筋の通った文章の効用

  国語の力と数学の力についてある数学者と話し合ったら、彼がこんなことをいったそうです。

 論理のしっかりした文章を読む訓練を受けた小学生のグループはとくに何もしないのに、算数がよくできるようになっていた。国語と算数は相関関係がある。

 筋のよく通った文章をもっと読まなくてはいけない。書くのもそういう文章を心がけたいものだ。

 この本を読むと、すらすらと文章が書けるようになる ・・・ という具合には、すぐにはいかないと思いますが、なるほどと思うところがあります。

 もう少し次回へと続けたいと思います。

 三月のこの時期、入学試験や卒業式、修了式などいろいろ進行中とお察しいたします。お子さんやお孫さんがそうした当事者だったり、ご自身のお仕事なども三月と四月は大きな変化が訪れることが多いでしょうね。

 どうぞ、できるだけおすこやかで・・・ 今日も、すてきな日となりますように。

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