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2011年3月25日 (金)

神谷美恵子さんの詩

  神谷美恵子さんをご存知の方は多いことと思います。ご両親は新渡戸稲造博士を仲人として結婚された方で、神谷美恵子さん自身については、インターネット上の辞典、ウイキペディアで次のように紹介されています。

 「戦時中の東大病院精神科を支えた3人の医師の内の一人」、「戦後にGHQと文部省の折衝を一手に引き受けていた」、「美智子皇后の相談役」などの逸話で知られている。語学の素養と文学の愛好に由来する深い教養を身につけており、自身の優しさと相まって接する人々に大きな影響を与えた。

 著書の『生きがいについて』は、1966年(昭和41年)の初版刊行から40年が過ぎても、読者に強い感銘を与えている。

      ◇  □  ○  ※  ☆  ※  ○  □  ◇

 ご本人は、フランス語での読み書きが一番楽だと感じておられたそうですが、英語、イタリヤ語、ドイツ語、ギリシャ語なども堪能だったようです。

  この神谷美恵子さんが瀬戸内海にある、ハンセン病の療養所長島愛生園で精神科医として働かれ、ハンセン病にかかった人に対して次の詩を書かれました。

     なぜ私たちでなくあなたが?
     あなたは代わってくださったのだ
     代わって人としてあらゆるものを奪われ
     地獄の責め苦を悩みぬいて下さったのだ
     許してください らい(現在は、ハンセン病と呼ばれている)の人よ

 今回の大災害の被害を私ではなく東北の人たちは代わって受けてくださったのだという思いをいだいておられる方が、神谷美恵子さんのこの詩を思い浮かべたとメールをくださいました。被害に遭われた方々に「本当に許してくださいと言いたい気持ちです。」と記されていました。

 その方のメールには、続けて、「ニュースでタイのスラム街で日本の震災のために募金活動をしたら日本円で90万円も集まったと報じていました。貧しい人たちだからこそ人の痛みがわかるのだろうと、心を打たれました。まさに聖書にある貧しい方が精一杯捧げたレプタふたつの献金ですね。」とありました。  

 神谷美恵子さんや、上記のメールをくださった尊敬する友人の心には、なかなか至れない私ですが、感銘を受けております。

 今日という日、先日のブログで紹介させていただいた、避難所に「命のあることを喜ぼう」と横断幕を掲げた中学生のように、前向きに、なにごとかを懸命に為しつつ歩むことができますように。

※「続きを読む」をクリックしていただくと、「レプタふたつの献金について書かれている聖書の箇所をお読みいただけます。

 イエスは献金箱に向かってすわり、人々が献金箱へ金を投げ入れる様子を見ておられた。多くの金持ちが大金を投げ入れていた。
12:42 そこへひとりの貧しいやもめが来て、レプタ銅貨を二つ投げ入れた。それは一コドラントに当たる。
12:43 すると、イエスは弟子たちを呼び寄せて、こう言われた。「まことに、あなたがたに告げます。この貧しいやもめは、献金箱に投げ入れていたどの人よりもたくさん投げ入れました。
12:44 みなは、あり余る中から投げ入れたのに、この女は、乏しい中から、あるだけを全部、生活費の全部を投げ入れたからです。」

マルコによる福音書 12章 41節~44節  【新改訳改訂第3版】

 リビングバイブルという分かりやすく意訳した聖書では、レプタ銅貨二つを10円玉二つと訳しています。

 ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。よき日となりますように。

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