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2011年3月 8日 (火)

歌姫たち そして師

  勤めている大学の音楽科で声楽の公開テストがあるということで、聴かせていただきました。歌う学生さんたちは、「聴いていただければ嬉しいです」とプログラムも渡してくれました。

 指導教官にお願いすると「どうぞ」とのことで、いよいよ始まりです。

 9人の歌姫たちがお互いに伴奏者にもなりあいながら歌劇のアリアを披露してくれました。

 それは、すてきな時間でした。緊張はもちろんあったのでしょうけれど、自然な笑顔で、試験のために苦しいけれど歌うという気配はどの学生さんにもなく、研鑽し、練習してきた成果を今日、この場で音楽の師と、仲間に聴いてもらって、音楽を共有できる歓び ・・・ それが伝わってくるように思えました。

 9人が歌い終わり、(ああ、終わってしまったのか)と残念に思いながらも小声で先生にお礼を述べて退席しようとすると、「これから、先生も歌われますから」と教えてくれた学生さんがいました。

 それにあまえて、先生の歌も聴かせていただきました。

  先生が公開テストの結びに歌われる ・・・ なんて素敵なことでしょう。師弟同行という言葉がありますが、師とか弟子とかそういうことを超えた、音楽の高嶺をベストを尽くし合って目指す同志というところにごく自然に立っておられたように感じました。

 この師ありて、この歌姫たちあり ・・・ 感動いたしました。

  魂が洗われるような、今、思い浮かべても夢のような時間、本当にありがとうございました。

 今日という日、自分の一番よいものを分かち合えるすてきな日となりますように。

 

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