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2011年8月15日 (月)

優しさと強さ

 8月8日付けの中日新聞、第一面の「中日春秋」という欄の記事を全文引用させていただきます。 心を強くうたれたものですから。中日新聞社様、ご了解をお願いいたします。

  □  ◇   ○   ☆   ※   ☆    ○  ◇  □ 

  〈強く優しい男の子。優しく強い女の子〉。宮城県女川町の女川第一小学校の星圭校長が、『泣いた赤鬼』で知られる童話作家浜田広介の言葉を思いだしたのは、ある女児の一言がきっかけだ。▼津波で八百人超の犠牲者を出し、建物の七割近くが全壊した女川町は、県内で最も早く学校を再開した。「子どものケアは、子ども同士のふれあいに勝るものはない。子どもが元気にならなければ、大人も元気にならない」という考えからだ。▼最初の朝礼で何を話せばいいのか。悩んだ星校長は、校木のヒマラヤスギと向き合った。校門近くまで津波は押し寄せたが、巨木はどっしりと構えていた。▼なぜ、木は倒れなかったのだろう。そうだ。子どもたちに理由を考えてもらおう・・・。校長が朝礼で質問すると、男児から「根っこがしっかり張っているから倒れなかった」と予想していた答えが返ってきた。▼母と姉、祖母の行方がまだ分からなかった五年生の女児にも同じ質問をした。数十秒の沈黙の後、答えが返ってきた。「何千人もの卒業生や多くの人たちに優しく、温かいまなざしで見つめられてきたから、負けなかったんだと思います」▼優しいから強いという発想に、校長は感動し、言葉がなかったという。被災地がこの震災で受けた打撃は計り知れないが、優しさと強さを併せ持つ若者がいれば、東北の復興は見えてくる。

  □  ◇   ○   ☆   ※   ☆    ○  ◇  □ 

 こう答えた子の心根の在り方 ・・・ それは一朝一夕に培われたものではないと思い、この子、そしてこの小学校の子どもたちに感銘を受けるとともに、いち早く学校を再開した願い、志に思いを馳せます。

 こうした答えを引き出すにいたった星校長先生の構え、熟慮、子どもを信頼して数十秒を待ち続けたたたずまいに敬意を覚えます。

 その場ですぐにコメントを添えないで、朝礼の参加者全てがそれぞれの胸で、今、その子の置かれている状況と思い合わせてこの答えを受けとめる時間とされたことに、も。

 さて、今日も、よい日となりますように。

   

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