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2011年8月23日 (火)

『頼山陽』 見延典子著

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 『頼山陽』 見延典子 著

 徳間書店 2007年10月31日 

第一刷

 「上・下」二巻ありますので、読むのに少し時間がかかりました。

 突然、脱藩騒ぎを起こして多くの人に迷惑をかけるところから書き始められているので、読み続けるのはよそうかと思いました。

 お酒は飲むし、人にお金や骨董を悪びれずにせびるし、あまり人格高潔とは言えない人物として書かれていますから、肌に合わない気持ちが募りました。

 けれど、封建時代に自由人として生き、文化人全体の待遇改善を結果的にもたらすなどの働きを果たしたところもあるようなので、そういう生き方を貫いたのはえらいかもしれないとも思いました。

 私の両親は広島県の出身なので、この本に福山とか三次(みよし)など、現在の広島県の江戸時代の様子が頻繁に出てくるところに目をとめ、頼山陽の行状には時々あきれながらも読了したというのが本当のところです。

 けれど、『日本外史』をはじめとする著作に頼山陽は真剣に取り組み、「人が人として自由かつ幸福に生きられる世であってほしいという切なる願望」ゆえに、幕府を刺激しないように表現にも苦しみながら積み重ね、「政治体制や政治のあり方に、可能な限り警鐘を鳴らし続け」ところには教えられました。

 教えを請いに時々訪れた大塩平八郎に武力をもって世の中を変えようとすることのないようにと、教え諭す場面も描かれていました。

 人としての志の高さ ・・・ これが、後世に残る仕事を為す人の原動力となるのでしょうね。

 今日も、よい日となりますように。

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