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2011年12月13日 (火)

『子どもの本・ことばといのち』 松井居 直

0003『子どもの本・ことばといのち』

 松居  直(ただし) 著

 日本キリスト教団 出版局

 2000年7月25日 初版発行

 松居 直さんは、1952年に福音館書店の創業に参画し、以来、編集部長、社長、会長、相談役として福音館から多くの本を世の中に送りだしてきた方です。

 今年の秋、岐阜市の芥見キリスト教会で開かれた講演会は大盛況だったそうです。

 トルストイに惹かれ、トルストイが生まれたヤースヤナ・ポリャーナにある生家を訪れたことも、この本に書かれています。

 生家の庭には、トルストイの民話、『人間にはどれだけの土地が必要か』という物語が鮮明に思い出されるような、等身大にただ土を盛っただけのお墓があったとのことです。それは、生前のトルストイが休息したり昼寝をしたりしていた大きな樹のしたに設けられていたそうです。

 松居さんは、長年、出版に携わってきた方であるだけに、この本には、思わずメモしたくなる文章がたくさんあります。その一部を紹介させていただきます。

◇ 五十歳になっても子どものころと同じく(しばしばそれ以上に)読む価値のあるものでなければ、十歳のときにだって読む価値はないのです。(C・S・ルイス『別世界にて』みすず書房) ※ C・S・ルイスは、ナルニア国物語『ライオンと魔女』などの作者です。

◇ 子どもの本にさし絵があることはすばらしい智恵です。絵は文字以上のことばを子どもに語りかけます。絵の中にはたくさんのことばがあふれているからです。

◇ わが子の信頼を失いたくないと考えるなら、自分自身が真実大切だと心底から信ずるものを子どもに与えるほかない。  ツインク夫妻『幼児の心との対話』新教出版社

 以上、この本の巻頭の章 『ハイジ』 ーその美しい魂と祈りー から引用。

☆ ファンタジーの世界は本のなかにだけあると思いこみがちですが、実はわたくしたちの日常の暮らしのすぐ隣に、あるいはくらしそのもののなかにあるのです。 ・・・ ファンタジーは〝嘘から出たまこと〟ではなく、〝まことから出たウソ〟かもしれません。

 第五章 『ライオンと魔女』 ファンタジーのふしぎ から引用

 まだまだたくさんの智恵ある言葉にこの書は満ちています。

 よろしかったら、お読みください。

 今日も、よい日となりますように。

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