« 山粧う(よそおう) → 山眠る季節へ | トップページ | なごりの紅葉 »

2011年12月 4日 (日)

『ショパンを弾く』

0002『ショパンを弾く』 

青澤唯夫(あおざわ ただお) 著

2009年10月20日 第一刷 発行

春秋社 発行

  1941年生まれのこの著者は、長年多くの音楽月刊誌の執筆に携わってこられた方です。

 この本に登場するピアニストの人数、豊富なエピソードは、そうした歩みを反映しているのだと思います。

 こんな言葉が書かれていて、うーむと思ってしまいました。

 「ピアニストは一つの作品と何年も暮らすこととなる。作曲家のことを考えてみると一つの創作にどのくらい時間をかけるだろうか。個人差があるだろうが、数週間からせいぜい何か月でしょう。そして書き上げるとこっちに置いてまた新しい創作に取りかかる。ところが演奏家はその作品と五十年も付き合うことがある。だから私はショパンのバラードをショパンよりもよく知っていると思う。」 ピアニスト ホルヘ・ボレット

 「第三者というか、周りにいてその音楽を愛し、弾いている人のほうがよりクリアーに本来の姿が見えているかもしれない。」 ウラジミール・アシュケナージ

 こういう考え方に立つと、ショパンその人が最高のショパン弾きだとは言い切れなくなってくる ・・・ けれど、ショパンが最高のショパン弾きに属する人であったことは間違いない

 ・・・ こういう考え方も魅力的ですし、なんといってもショパンを弾く数多いピアニストについての広大な知識・豊かな見識が満載されていて、読む楽しみを感じています。

◇ 「風は木々の葉の中で戯れ、生気をあたえるが、木の幹は揺るがない。それがショパンのテンポ・ルバートだ」 リストがワイマールで弟子のネイリソフに語った言葉

◇ ピアニストとして名声を博したポーランドのパデレフスキは、チャリティコンサートを企画したり、自らの邸宅を売却して膨大な義援金を祖国に献金したこと。そして、1918年にポーランド共和国が成立したときには、初代の首相兼外相となった

 などを一端として紹介させていただきます。

 よろしかったら、お読みください。 なお、私はこの本を岐阜県立図書館で借りて読んでいますので、読み終わったら速やかに返却いたします。

 今日も、よい日となりますように。

 12月4日は日曜日、キリスト教会の礼拝にお出かけください。

|

« 山粧う(よそおう) → 山眠る季節へ | トップページ | なごりの紅葉 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『ショパンを弾く』:

« 山粧う(よそおう) → 山眠る季節へ | トップページ | なごりの紅葉 »