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2012年1月26日 (木)

『グリム兄弟とアンデルセン』

0018『グリム兄弟とアンデルセン』 

髙橋健二 著  東京書籍 

昭和62年7月1日 第一刷発行

 ヤーコプ・グリムの誕生が1785年、ヴィルヘルム・グリムが1786年、アンデルセンが1805年生まれなので、書名でもグリム兄弟が先になっているのでしょう。

 グリム兄弟は、民族童話を学問的に収集、編集をし、211の話を紹介しました。

 アンデルセンは、創作童話156編を世に送り出しました。

 著者の髙橋健二さんは、年少のころにグリムの「星の銀貨」に出会って心を惹かれ、大学時代にアンデルセンの「即興詩人」に感動し、ヨーロッパを何度も訪れて両者の足跡をたどったのだそうです。

 それは、ドイツにメルヘン街道という名の街道が誕生するよりもずっと以前のことだったそうです。

 アンデルセンは1844年にグリム邸を訪れ、兄のヤーコプに会いました。事前に自分の童話の載っている本を送ったそうですが、ヤーコプは突然訪れたアンデルセンがどういう人物なのかと面食らったそうです。

 ヤーコプは、弟のヴィルヘルムに会わせようとしたのですが、アンデルセンはこれ以上気まずい思いを繰り返すまいと、弟に会わずに辞去しました。・・・弟のヴィルヘルムのほうは、アンデルセンのことを知っていたそうで、惜しいことをいたしました。

 幸いなことに、数週間後、コペンハーゲンにいたアンデルセンを今度はヤーコプが旅行服姿で訪れ、弟がアンデルセンを知っていたこと、そして自分も今はあなたがどんな方かを知っていると告げ、、以後、何回か交流をする仲となったそうです。

 私たちが耳にしている人たち同士が知り合いであったこと ・・・ 何だか楽しいですね。

 この本は、とても綿密な研究を下地として書かれている労作です。グリム兄弟やアンデルセンと交流のあった人たちの写真も載っていますし、デンマークは山といえるほどの山が ない国だということも、私はこの本で初めて知りました。なんでも、デンマークの一番高いところは161メートルだそうで、アンデルセンはドイツを旅してブロッケン山(1142メートル)にびっくりしたそうです。

 うーむ、本を読むのは楽しいですね。

 今日も、新しいことに出会えるよい日となりますように。

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