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2012年1月31日 (火)

『橋をかける』

0002『橋をかける』 

ー子ども時代の読書の思い出ー

美智子妃殿下 著

 すえもりブックス 

 1998年11月25日 発行

 この本は、1998年9月にインドで開催された国際児童図書評議会(IBBY)の第26回世界大会に於いて上映された美智子妃殿下の基調講演が収録されています。

 2011年、東日本大震災の被災地に愛蔵の図書を送られた美智子妃殿下は、長年、IBBYの働きにも心を寄せ、支援を続けてこられました。

 そのお働きが共感を呼び、昨年だけでも七十数万冊の本が被災地に寄せられているそうです。

 被災された方たちの避難所を訪問されたり、幼い少女の招きに応じて、ご多忙な日程の合間を縫って約束を果たされたり、贈られた花を皇居でお育てになるなどしておられる妃殿下。多くの方が、美智子妃殿下のお姿に感銘を受けています。私もその一人です。

  この本の書名、「橋をかける」に関する部分を引用させていただきましたので、よろしければ「続きを読む」をクリックなさってくださ。

 今日も、春に向かうよき一日となりますように。

 それでは、この本の第4ページを紹介させていただきます。

    □  ○  ◇  ☆  ※  ☆  ◇  ○  ◇

 生まれて以来、人は自分と周囲との間に、一つ一つ橋をかけ、人とも物ともつながりを深め、それを自分の世界として生きています。この橋がかからなかったり、かけても橋としての機能を果たさなかったり、時として橋をかける意志を失った時、人は孤立し、平和を失います。この橋は世界に向かうだけでなく、内にも向かい、自分と自分自身との間にも絶えずかけ続けられ、本当の自分を発見し、自己の確立をうながしていくように思います。

 私の子供の時代は、戦争による疎開生活をはさみながらも、年長者の手に護られた、比較的平穏なものであったと思います。そのような中でも、度重なる生活環境の変化は、子供には負担であり、私は時に周囲との関係に不安を覚えたり、なかなか折り合いのつかない自分自身との関係に疲れてしまったりしていたことを覚えています。

 そのような時、何冊かの本が身近にあったことが、どんなに自分を楽しませ、励まし、個々の問題を解かないまでも、自分を歩き続けさせてくれたか。私の限られた経験が、果たして何かのお役に立つものかと心配ですが、思い出すままにお話をしてみたいと思います。

    □  ○  ◇  ☆  ※  ☆  ◇  ○  ◇

 この文章に続いて、いろいろな本との出会いが綴られています。 明日は、その最初の話、新美南吉の「でんでん虫のかなしみ」について書かせていただきます。

 ここまでお読みいただいてありがとうございます。 1月もフィナーレですね。よい日となりますように。

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