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2012年2月16日 (木)

白川 静さんのことば

Photo白川 静さんの学識・知見の豊かさは、たとえば『常用字解』 平凡社 2003年12月18日初版第一刷

 にもその一端をうかがい知ることができます。常用漢字一つ一つの成り立ち、意味、用例を的確に書き記すということは、そうそうできることではありませんよね。

 昨日の書から、白川静さんのことばをいくつか、引用させていただきます。

◇ どんな古典を、とすすめるというより、それぞれ自分が選択するなり、学校の先生が指導して選ぶなりするほうがいいでしょう。

 とにかく自分自身が多欲にならなくてはいかん。あてがわれるというようなものでは自分のものにはなりません。自分が摂取するという気持ちにならなければ自分のものにならない。

◇ まずある程度の基礎資料を覚えてしまうということが、古典を読むには必要なんです。これは消化剤を持っているようなもので、新しいものを見れば、すぐそれで対応できるというふうになります。

◇ 文章のスタイル、様式の雛型が頭にあると、そういう様式でつくられているものはみな親戚に見える。そうすると類推していって、語法的にはこれはあの句と一緒だというふうにして、ほとんど読めるんです。つまり解読の鍵がここにあるというわけですね。だから、暗誦というものは授業の方法としても非常に大事。暗誦というのは学習の一番基礎にあるというふうに思います。

◇ 暗記というのはコンピュータに一つのシステムを打ち込んでおくということですからね。それがあると新しいものに対してすぐに機能し作用できる。そういう「考える」ということの根源が暗記にある。そういう資料を頭の中に入れて持っているわけですからね。それがどのように機能するかということが問題なのであって、暗記自体が目的ではないわけです。しかし、頭の中にそういう資料がなければ、比較することも推測することもできない。そもそも考えることができないわけです。そういう意味で、やはり暗記というものをもっと教室で大事にしなくてはいけないと思います。

◇ 覚えるには書くのがよろしいし、書いて覚える考えるという順序になる。とにかく僕は書く。見て覚えるというようなことは、写真の乾板でないかぎりできないことです。覚えるためには、やはり手で、指先でなぞって脳のコンピュータに入力をする。これを通じて初めて頭に入ってくる。

  ◇   □   ○   ☆   ※   ☆   ○   □  ◇

 膨大な漢字、中国の古典に通じ、台湾など漢字の文化を持つ国に行かれても尊敬され、一目も二目もおかれる方のおっしゃることですから、説得力を感じます。

 今日も、暗誦したくなるほどの本・ことばなどに出会うことが出来ますように。  

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コメント

ムーミンパパさんのブログ楽しくて結構チェックしてるんですよ( ´艸`)実は読者なんです(笑)普段はあんまりコメントとかしないほうなんだけど(照)見てるだけなのもアレかなって思ってコメントしてみました(笑)

※ ムーミンパパより
  コメントをありがとうございます。つたないブログですのに訪れていただき、今回はコメントもくださって励みになります。これからもよろしくお願いいたします。
  まだしばらくは寒い日が続きそうですが、そのぶん、よき春がやってきてくれますように。おすこやかでお歩みください。

投稿: まりこ | 2012年2月16日 (木) 20時57分

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