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2012年2月15日 (水)

『知の愉しみ 知の力』

0002『知の愉しみ 知の力』 

 白川 静・渡辺彰一

 致知出版社 平成13年10月3日 

 第一刷発行

 中国の古典、漢字などに造詣の深いお二人の対談を収めた一冊です。

  書かれている内容を短く申せば、まさに「温故知新」 ・・・ 中国や日本の古典に親しみ、幅ひろい見識を培ってこられたふたりの対談は、教えていただくことで満ちています。

 【例】

◇ 林羅山は、大晦日に「来年から漢文を勉強するのでよろしく」といいに来た人に「すぐにはじめよ」と、その日から講義を始めた。学問は思い立ったらすぐやりなさいということですね。

◇芝野栗山(しばの りつざん)の『進学三喩』には、京都から江戸へ行こうとする人が近くの神社に向かう人と道中一緒になったとき、江戸へ向かう人が断然早く、先へ先へと歩を進めて、たちまちさんざめき歩いている人たちの姿は見えなくなった。このように、自分の希望が遠くにあればサッサと歩いて行かなくてはいけない。人生は有限なのだから、遠くへ到達するために志を高くしよう、というふうに書かれている。表現が実にうまい。

□ この本を上梓するための対談は正味5時間半 ・・・当時91歳だった白川静先生の集中力は一瞬のゆるみもなかったそうです。

 白川先生は、この書の始めで「寿命は天命だけれど、勝手なことをされても困るので、神様には「これから四、五年用事がございます」と申し上げ、約束を取りつけてそのかわり遊び回って無駄をするということは避けなければならん。天が猶予してしてくれているわけですからな。そう思ったら遊んでおれん」と語っておられます。

 毎日、5時か5時半には起きて、300字詰めの原稿30枚を書くのを日課としておられたとのこと、頭が下がります。

 次回に、もう少し、この書などから印象に残ったことを紹介させていただきます。

 今日も、何か、新しいことを学ぶことが出来る日となりますように。

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