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2012年3月 4日 (日)

ひびの入った壺

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 インドに伝わる話。 毎日、二つの壺を肩にかけて水を運ぶ人がいた。
 二つの壺のうち、一つにはひび割れがあり、いつも水がこぼれ、半分しか水を持ち帰ることが出来ないことをその壺は悲観していた。

 1年、2年 ・・・ ある日、とうとう壺は水運びの人に話しかけた。「ごめんなさい。あなたがせっかく水をいっぱいにして運んでくれるのに、いつも半分しか運べなくて」

 水運びは、優しい目を向けて言った。 「今度歩くとき、道ばたの様子を見てごらん」

 翌日、壺はいつもの丘を登るとき、初めて道ばたのきれいな草花に気づいた。「今まで、私は何を見ていたのだろう」
 自分のいたらなさばかり思っていて、ゆとりがなかった。こんなにもたくさんのかわいらしい花が青空のもとでのびのびと咲いているのに気がつかなかったなんて。心が和んだ。

 けれど、屋敷に近づくと、また自分の中には半分の水しか残っていなかった。 やはり、私はだめなんだ ・・・

 そのとき、水運びは、語りかけた。「気づいてくれたかい?」 「ええ、きれいな花が咲いていることをですね」
「そうだ。でも、その花がおまえの側にしか咲いていないことにはまだ気がついていないようだね」 「えっ、」

 「私は、最初からおまえのひび割れを知り、それを活かそうと考え、おまえの側の道ばたに花の種を蒔いたのだよ。 おまえからこぼれる水で花が芽を出し、咲き ・・・ 私はその花を毎日ご主人の食卓に飾ってきた。おまえのおかげで ・・・ このままのおまえだからこそ」

  今日も、よい日となりますように。

 日曜日、キリスト教会の礼拝にお出かけくださいますように。

【聖書の言葉】

 わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである。

 コリント人への手紙Ⅱ 12章9節

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