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2012年4月16日 (月)

新聞の「声」欄から

  昨日、西行法師の歌にふれましたが、実は朝日新聞の「声」欄に掲載された文章を参考にさせていただきました。少し長くなりますが、すてきな内容ですので、紹介させていただきます。

  ◇  □   ☆   ○  ※  ○   ☆   □   ◇

西行から芭蕉へ 桜に誘われる

   主婦 平戸 知子 (愛知県 瀬戸市) 

  また周りが桜の園になった。毎年、この木も桜と気付かされる。「日本人は桜が大好きなのだなあ」と。

  この季節、西行を思う。桜を毎年一緒に見ている気になる。それは西行の「願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ」の歌による。 

 (2010年)3月30日の天声人語で、西行忌を命日と1日ずらして満月の日に後世の人がしたことを知った。幼い頃は花の美しさ、人の集う楽しさ、花見団子の甘さで特別のものだったが、いにしえの歌人らの残した文字の力によって、桜は今後も日本人の魂のよりどころになっていくのかもしれない。 

 芭蕉が奥の細道に旅立ったのは、西行の五百年忌だったという。そのせいか、桜を見ると「月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり」の奥の細道の冒頭を思い出す。 

 この冬、私はこれまでの人生が否定されたような気持ちになることがあった。けれど、桜の下に立ったら、私も、月日と同じまだ旅の途中なのだと思うことができた。そして、冬を共に歩んでくれた旅の仲間に伝えたいと思った。「ありがとうございました」と。

 ◇  □   ☆   ○  ※  ○   ☆   □   ◇

  心を込めて書かれた文章には、ご本人の気付かれないところでそれを読む人の心に友人のように優しく寄り添っていたわりながら一緒に道行きを歩んでくれるところがあるのですね。私も申します。ありがとうございました、と。

 今日も、寄り添いつつ歩める方と共に歩むことができますように。 

 

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