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2012年5月15日 (火)

田中澄江さん その2

  昨日の続きです。 ← この田中澄江さんの本に刺激を受けて、久しぶりに岐阜市の最高峰、百々ケ峰(どどがみね)に登りかけたのですが、帰り道のための体力が気になって、ちょっとした四阿(あずまや)で、持参したお湯でコーヒーを淹れて一休みし、引き返す勇気を発揮した私でありました。 うーむ、しばらく登らないと、体も心もなまってしまいますね。

さて、イタリア、ドイツ、オーストラリアなど、第二次大戦の敗戦国を戦後10年経って視察した田中澄江さんは、これらの国について次のように書いています。

◇   □  ○  ※   ☆   ※  ○  □   ◇

 戦災孤児や、戦争によって子どもを失った老人たちに対して、先にいい施設をつくって、戦争の犠牲者として遇している。だから、老人たちはホームの中でビリヤードをやったりウイーンなどではホームに馬車が横づけになって、老婦人たちが、ロングドレスを着てオペラを観に行く。老人に老後の憂いがない。これに対して日本では、それぞれが生きがいをもち、たのしめる公的な老人ホームは、まず圧倒的に足りない。・・・これは国家の責任ではないかと私などは思う。

   ◇   □  ○  ※   ☆   ※  ○  □   ◇

 こう語る田中さんは、山登りによって、高齢になったときも自力で動ける体力を培おうと思っておられたようです。仲間とつくった山の会は、結成以来、無事故だそうで、これはふだんから鍛えておくのと、初めてのコースでは観光課などを通じて、ガイドさんを必ず有料で雇って、綿密な計画、準備をして出かけているからだそうです。山は死ぬところでなく、生きて帰る場所 ・・・ 苦しさに耐え、乗り越えたときには自信がつく、そういう自己鍛錬のところと考え、50代で二度の大腿骨骨折をされた身ですが、そのあとも数百の山を登っておられます。 こんな効用も書いておられますよ。

 ◇   □  ○  ※   ☆   ※  ○  □   ◇ 

 不倫などに憧れて、恋愛小説を耽読する。やせる努力に身をやつす ・・・人間のいのちの使い方はいろいろあるでしょうけれど・・・やせるには山が一番手っ取り早いんですよ。私たちの山の会の仲間は。恋だ愛だというような話が嫌い。精神が軟弱になる。山は柔らかい頭では歩けない。一歩山に入ったときから下りき るまで、緊張の連続ですから、無駄なことを考える暇はない。

 おもしろいことに、みんなよく言いますよ。山へ行くようになって家庭が円満になりましたって。山へ行くためには、日頃から家庭の中を円満にしておかなければならない。よろこんで家のものが山へ行かしてくれるためには、それなりの家庭サービスもする。

 ◇   □  ○  ※   ☆   ※  ○  □   ◇

  人生観も豊かに、そして率直に記されていますし、実際に山に登るときにどんな準備をしていくか、なども詳しく書かれています。よろしかったら、どうぞ。 

 今日も、よい日となりますように。

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