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2012年5月13日 (日)

『生き方の演習 ー若者たちへー』 塩野七生

0005『生き方の演習 ー若者たちへー』

塩野七生 (しおの ななみ) 著

朝日出版社 2010年10月1日

 初版第一刷発行

 塩野七生さんは、大作『ローマ人の物語』(全15巻)や『十字軍物語』などで知られる方です。

  大作が多い中、この本は、ちょっと大きめの文字で92ページ ・・・ とりつきやすさにひかれて、若者ではない私が横入りして読んでみました。

 塩野さんは、十六歳の頃、ある本によって地中海世界にはまり、その年にギリシア語とラテン語を ・・・ 教えてくれる人がなかったので、まず、独学で学んだそうです。

 そして、1970年からはイタリアに住んでおられるそうですから、一貫して地中海世界に魅せられ続け、生涯のテーマをそこにおいておられると申し上げてよいかと思います。

  内容は、ご子息に論理的に話す力を大切にせよと教えておられる方ですから、明快、それも痛快なまでに明快です。

 見出しをいくつかご紹介します。     

 「母国語がきちんと話せることが大切」・「外国語は道具として勉強するほうがよい」・「多くの人間は、見たいと欲する現実しか見ていない」・「疑いを持たない秀才はいらない」・「選択肢を多くもてない日本人!」・「教養を身につけると、いろいろな見方ができる」・「時々は傷ついたほうが大きく成長する」 などなど。 

 どの章も歯切れよく書かれていますが、「母と読書と好奇心」の章の中から引用します。

 ◇  □  ○  ※  ☆  ※  ○  □  ◇

 私は私独自の世界観や歴史観を示したくて書いているわけではありません。わかりたいことを素人に徹して書いているだけですが、ただ、私は大学で哲学を学びました。哲学が求める重要なことは二つだと言ってよいでしょう。ひとつは曇らない目で観察する。二つ目は考える。そのために私は勉強します。

 もし、これから哲学を学ぼうとおっしゃるのなら、一番いいもの、また読みやすく面白いものとして、私はプラトンの全集をすすめます。田中美知太郎先生が素晴らしい日本語に訳していらっしゃいます。くれぐれも哲学とは何か、なんて本はお読みにならないほうがよくて、それを読むと、かえって哲学から離れてしまいます。

    ◇  □  ○  ※  ☆  ※  ○  □  ◇

 1937年のお生まれだとのこと・・・気力に満ちてお若い方ですね。 私も、若者の思いで、学ぼうと思います。 

 今日は、日曜日。 キリスト教会の礼拝にお出かけください。神様が喜んでくださいます。

聖書の言葉 

 わたし(神様)の目には、あなたは高価で貴い。わたしはあなたを愛している。

 今日も、よい日となりますように。

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