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2012年6月28日 (木)

ー ハンニバル戦記 ー その④ 百人隊長

 著者である塩野七生さんは、ローマ軍団の項でも,実に詳しく、軍の構成や人数、役割などを記しておられます。その中で、私に参考になったのは、聖書にも搭乗する役職、百人隊長 ・・・百卒長に関する記事です。

 ローマ軍団の最小戦闘単位である百人隊の隊長は、その隊に所属する小隊の隊員間で選ばれ、何回も百人隊長に選ばれることは非常に大きな名誉とされていたそうです。そしてローマ軍団の背骨と思われていたのは、この百人隊長たちだったと書かれています。

        □   ◇   ※   ☆   ※   ◇   □ 

 最高司令官の武将としての能力は、百人隊長をどれだけ駆使できるかで決まり、カエサルを頂点とするローマの名将たちはいずれも、百人隊長の心を完全に手中にし、彼らを手足のごとくに使いこなせた男たちであった。

        □   ◇   ※   ☆   ※   ◇   □

  実は、百人隊長がこのように重要な人であることをこの本で読んで、私は聖書に登場する百人隊長のことを思ったのです。それは、イエス・キリストが十字架の上で息を引き取るのを見届けた人でした。

 

 イエスの正面に立っていた百人隊長は、イエスがこのように息を引き取られたのを見て、「この方はまことに神の子であった」と言った。

                 マルコの福音書 15章39節

 ユダヤの国を植民地として統治していたローマの軍団のこの百人隊長は、イエス・キリストの刑が執行されるのを見届ける責任を負っていたことと思われます。その責任を着実に果たそうとして、彼はイエスの刑を正面から終始見つめていたのでしょう。 その彼が、上記のように語ったことの重みが、私の中に大きく響いてきたのでした。

 4回にわたって、『ローマ人の物語Ⅱ』ーハンニバル戦記ーで特に私の心に残ったところを書かせていただきました。おつきあいくださって、ありがとうございます。

 今日も、よい日となりますように。

 ちなみに「偉大な生涯の物語」という映画でこの百人隊長の役を務めたのはジョン・ウエイン、そして「実に主は復活されたのです」と一言だけのせりふを喜びに満ちて語った天使の役は、当時の人気歌手、パット・ブーンでした。

↑ この二人をご存じない方も多くなっていることと思われますけれど。

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