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2012年7月30日 (月)

『紙芝居の演じ方』

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『紙芝居の演じ方 Q&A』

まついのりこ 著

童心社 2006年10月31日 第一刷

 著者、松井紀子さんは、1934年和歌山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1991年からベトナムの紙芝居創作・普及の支援活動を続け、ベトナム政府から「ベトナム文化功労賞」を受賞されました。

 うーむ、徒然草に、何事も先達はあってほしい,という意味のことが書かれていますが、紙芝居がこんなに奥の深い世界だとは・・・ と驚いています。

紙芝居ならではの特性  

◇ 作品世界が現実空間に「出て行き広がる」

◇ 集中とコミュニケーションによって、演じ手と観客相互の作品世界への「共感」が生まれる

↑こう書いてあると難しそうですが、部屋の明るさ・演じ手の服装・舞台を使うことの効用・演じ手の立ち位置、画面のぬき方、暗記は必要か、擬音や効果音は入れるか、「おしまい」と言うか言わないか など61の項目にわたって明確に答えとその根拠が記されていて、分かりやすい本です。

 上記の質問の答えが気になる方は、どうぞお読みください。すでに実績を積んでおられる方は、ご自分に自信を持って,お進みください。 ← これだけでは、ちょっと意地悪なので、上の質問に関する著者の考えを、「続きを読む」をクリックしていただくと見ていただけます。

 今日も、よい日となりますように。 

 

部屋の明るさ・・・作品、演じ手、観客が同じ明るさの中にいると空間が共感の場となるので、会場全体を明るくする

演じ手の服装・・・作品世界をこわすような色やデザインをさけ、観客が作品に集中できるよう、シンプルに。

舞台を使うことの効用・・・ 舞台は、紙芝居のぬき、さしこむ、向かい合うという形式をより生かす。演じるときは基本的に舞台を使おう。

演じ手の立ち位置・・・ 紙芝居の舞台の横に、観客と向かい合って立つ。少人数の小さな子どもを相手の時は、座ったり、片膝を立てても可。

画面のぬき方・・・作品世界を自分の心の世界として心を込めて。ぬくとは作品世界を現実世界に出し、広げること。 次の場面への連続性を大切にし、観客を集中させる。

暗記は必要か・・・しなくてよい。観客も演じ手も、ともに作品に集中でき、る。この集中力があるから、作品世界を通してのコミュニケーションができる。

擬音や効果音は入れるか・・・作者が指定しないのに使うと、作品世界への集中をこわしてしまうことが多い。演じ手の勝手な世界に変えてしまう恐れもあるので、安易に入れない。

「おしまい」と言うか言わないか・・・作品世界になっている会場を観客が生活する場に戻すために、作品世界の完結を・・・余韻を込めて「おしまい」と言おう。 

 ここまで、お読みいただいて、ありがとうございます。

 よい日となりますように。

 

 

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コメント

  なるほど勉強になります。ありがとうございます。
小学校の図書ボランティアをしていて、毎週昼休みに読み聞かせの時間を設け、自由参加で生徒たちが集まります。
読み聞かせについても目下勉強中の身です。
読み聞かせの心得とととても似ていました。

※ ムーミンパパより

  コメント、ありがとうございます。 図書ボランティアの労、おねぎらいいたします。きっと児童たちにとって楽しみな贈り物になっているすてきな時間だと思います。

 音楽療法の学びも続けていますが、いろいろなこと、みな奥が深いですね。深き根を張ることは大輪の花、大きな実をにつながるということでしょうか。お互い、励んでまいりましょう。 熱中症にならずに、されど熱き心で。

投稿: rommy | 2012年7月30日 (月) 03時47分

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