映画「ボー・ジェスト」
NHKのBSテレビでゲーリー・クーパー主演の「ボー・ジェスト」を観ました。1939年作だそうですから、私よりも年寄りです。
この映画は,モノクロですが、学生時代にカラー映画にリメイクされた「ボー・ジェスト」を観た覚えがあります。それ以前に,無声映画で作られたこともあるようで、それだけ映画にしてみようという意欲を引き出す物語設定なのでしょう。
さて、私より年長のこの映画、なかなかに見応えがありました。謎解きの要素も盛り込まれていて、それが映画の最後に明らかになるのです。ボー・ジェスト というのは、美しいおこない という意味だそうです。
この映画の中に、「男女の愛は月のように満ち欠けする。兄弟の愛は、星のようにいつも不変だ」という気の利いた台詞もありました。 いえ、あたっているかどうかは、おまかせいたします。
ストーリーをなぞるのも野暮なので、ゲーリー・クーパーのことを少し。西部劇に出演すると、あまりにガンさばきが素早くて、当時のカメラにはその動きが写せなかったという逸話があります。実際に銃をホルスターから抜いて撃鉄を起こして撃つまで歴代一位・・・なんと0.1秒だったろうと言われています。
西部劇、「真昼の決闘」では保安官役。共演はグレース・ケリー。
「モロッコ」で、マレーネ・ディートリッヒと。「昼下がりの情事」でオードリー・ヘップバーンと。「誰がために鐘は鳴る」でイングリッド・バーグマンと。うーむ、いろいろな女優さんと共演していました。
そうかと思うと、大リーグの野球チームの名門、ヤンキースのホームラン打者、ルーゲーリックの伝記映画、「打撃王」 で主演 ・・・ 味のある名優でしたね。
かつては、映画フアンだった私 ・・・ 最近の映画より、昔の名画を観るのが楽しみになっているようなところがあります。 まっ、いいか。
今日も、気に入った映画の、せめてそのひとコマのようなすてきな人生の一場面が生まれるよい日となりますように。
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